本邦初公開? YAQIN 6J1×2 真空管バッファアンプの中身

ということで、もしかしたら国内では初公開かもしれないYAQIN 6J1×2 真空管バッファアンプの中身を公開!!
って誰も期待してないか(笑)
まずはマニュアル…はたしてマニュアルと呼べるかどうかも微妙なもの。
マニュアルその1
マニュアルその2
ちなみに110V版のヒューズは、マニュアルの写真と違ってACインレット内蔵タイプになっています。
さて中身はどうなっているか?
裏返してパネルを外してみると「むぅ…」見ての通り非常にシンプルです。
真空管バッファアンプの中身
部品は、電源トランス、電源用電解コンデンサ、ダイオードブリッジ、抵抗、5極真空管、フイルムコンデンサ、LEDこれだけです。
メーカー?の言葉通り手配線だけど「ほう!!」と感心するような美しい配線ではないですね。
手配線といえば手配線
まあ、手配線で最短距離を結ぼうとした努力は評価しましょう(笑)
回路のベースになっているのは、以下のサイトの1-bと同様のカソードフォロアのようです。
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/audio/follower.htm
音声信号経路は、フィルムコンデンサ→真空管→フィルムコンデンサとなっています。(抵抗は直列には入っていません。)
ちなみに、マニュアルによるとフィルムコンデンサはMKP(WIMA)ということになっていますが、真偽のほどは不明です(笑)
とりあえず、出生は非常に怪しいものの、回路・部品等は、オーディオを分かっている人が設計したものであるのは間違い無いようです。

モグラBTLアンプの作成その2(アンバランス→バランス変換回路の作成)

BTLアンプは、2つのモノアンプに正相と逆相の信号を入力して1本のスピーカを駆動するように構成したもの。
ただ、正相と逆相の信号が必要となるので、アンバランス出力(通常のRCA端子)の機器をはそのままでは接続できない。
そこで、アンバランス→バランス変換回路を作り、アンバランス出力でモグラBTLアンプを使えるようにする。
気分的にはシンプルにトランスで変換したいところだが、良質なトランスは入手性と価格がネックなので、今回はバランスドライバICのSSM2142を使用する。
ただ内部回路はオペアンプなので、多少の色が付く可能性あり。
まあ、メインソースはDACのバランス出力なので、アンバランスについてはとりあえず使える程度でいいかな?
SSM2142を使うには、+-15V程度の電源が必要なので、まずは手持ちの部品で+-15Vの電源をでっちあげる。
これは、LM317とLM337を使った標準的な+-15Vの電源回路。
シンプルな電源回路
カーオーディオ用のでっかい電解を今回使ったので、非常にシンプル。
こっちはユニバーサル基板に組み上げたアンバランス→バランス変換回路。
アンバランス→バランス変換回路
SSM2142は良くできたICで、ほぼ周辺回路なしでアンバランス→バランスが行えるため、非常に部品点数が少ない。
コネクタを仮に繋いで動作チェック。
コネクタの仮付け
最初音が出なくて焦ったが、モグラBTLアンプの入力切り替えを忘れていただけだった(笑)
動作テスト
ということで無事アンバランス出力も、モグラBTLアンプで鳴らせるようになった。
ちょっと聴いたところそれほど色はついていない感じだが、サ行がちと耳につくかな?
しばらくエージングを続けてみるか。