現在手元にあるUSBオーディオ機器は、件のHiFaceとPCM2704利用の自作品、EDIROL UA-25がある。(あと正体不明の低価格5.1chサウンドユニットはあるが、デジタルアウトが無いのでトランスポートとしては使えない。)
HiFaceは専用ドライバ、UA-25はASIOに対応したドライバがあるので、Windowsのカーネルミキサーを経由せず(リッピングしたデータのまま)USBオーディオ機器に転送できる。
ただUA-25は、動作安定化のために音声データの生成クロックがPCのクロックから作られており、ピュアオーディオ用途にはあまり向かないのでは?と思われる。(高音質化のために、生成するクロックに対して色々手を加えてあるようだが。)
PCM2704は、Windows標準ドライバでカーネルミキサー経由での接続になるので、本来ならアウト。(カーネルミキサー経由でも条件が揃えば無加工で出力できるのだが、その筋の人は納得しないようなので今回はあえてスルーする、笑)
ところが世の中よくしたもので、USBオーディオ機器を無理やりASIOに対応させるASIO4ALLなるドライバが存在する。
これが真っ当に動けば、PCM2704もカーネルミキサーを経由せず、対応する周波数(32KHz、44.1KHz、48KHz)について無変換で転送が可能ということになり、安価なDDCとして使えるという事になる。
そこで実際に転送テストをしてみる事にした。
ちなみにこのテストは、アイソクロナス転送でデータ化けするかのテストにもなる。(PCM2704はアイソクロナス転送なので。)
オーディオ向けUSB機器の広告のなんかで、そのUSB機器が良い理由の一つにアイソクロナス転送でない事が書いてあったりするけど、エラー訂正の必要が無ければ関係ない話である。
ついでに安ケーブル使って、高級ケーブルへのアンチテーゼにしてしまおう(笑)
ということで、PC-A、PC-B二台のPCを用意して、PCM2704をASIO ALLをインストールしたPC-Aに接続。
UA-25はPC-Bに接続し、PCM2704の光出力端子をUA-25の光入力端子に接続する。
そうすると以下のような接続形態になる。
PC-A→USBケーブル→PCM2704→光ケーブル(S/PDIF)→UA-25→USBケーブル→PC-B
接続に使用したUSBケーブルと光ケーブルは、どこで買ったか忘れたが数百円程度の安ケーブル。(規格には沿ってますよ、もちろん。)
この状態で、PC-AでLilithでWAVデータを再生し、
PC-BでREAPERで録音する。
無劣化であれば、PC-Aで再生したWAVデータとPC-Bで録音したWAVデータは一致するはずである。
まずは、スイープ信号の入った6秒程度のWAVデータ(44.1KHz、16Bit、モノラル)を再生&録音してみた。
照合ソフトはこの手のテストで有名なWaveCompareを使う。(音声データの前後の無音部分を自動的に省いて照合してくれるので便利。)
さて結果は………おお、バイナリ一致!!
頭では判っていたが、実際に一致すると嬉しいなぁ(笑)
さて、次はもう少し長いWAVデータでテストしてみるかぁ。