DAC8741-2(WM8741)基板でDSDファイルを直接再生する

前回BuffaloII+ElectrArtさんのところUSB DUAL AUDIO基板にて、DSDファイルをPCMに変換せずに直接再生できた。
気を良くして、手持ちの他のDAC基板でも同様に、DSDファイルをPCMに変換せず、直接再生できるか試してみた。
DAC8741-2改造前


手持ちのDAC基板でDACチップがDSDデータ再生に対応しているのは、FUJIWARA氏のDAC8741-2基板と、EMISUKE氏のDAC4399Q基板
だが、DAC4399Q基板の方は、DACチップがソフトウェアコントロールであるのと、DACの前段にPCMデータのLR振り分け用のFPGAが搭載されていて改造が少々厄介。
そのため、DACチップがハードコントロールで、構成がシンプルなDAC8741-2基板の方を改造する。(音的にも今のところこっちの方がお気に入りだしね。)
回路図とデータシートを眺めてみたところ、WM8741はハードコントロールモードの場合、27PinのSCLK/DSDにて、PCMモードとDSDモードを切り替える。(L:PCM、H:DSD)
DAC8741-2はそこがGNDに落ちているので、引き出してコントロールしてやればよい。
ということで、回路図と基板を見つつ追っかけたところ、DAC8741-2基板の27Pinは、ありがたいことにチップの外でGNDと繋がっていた。(チップ下で繋がっていたら、WM8741を剥がさなければならないところだ。)
カットすべき箇所が見えるだろうか?
まずはこのパターンを4ヶ所カットする。
言うのは簡単だが、ピッチが細かいので結構面倒。
失敗をできるだけ避けるため、WM8741横のコンデンサを一旦撤去し、デザイン用カッターでパターンをカットする。
デザイン用カッター
テスターを当てきちんとカットされている事を確認。
苦労の跡が見えるだろうか?
そのあと各27Pinに0.26mmのジュンフロン線をハンダ付け。
これらもかなり厄介だ
ブリッジしていない事を確認し、ジュンフロン線をまとめ、ジャンパでPCMとDSDの切り替えを行えるようにする。
ちょうど外部DAIとの切り替え用ジャンパパターンがあったので、とりあえずそこを流用してジャンパを作った。
注意が必要なのは、DSDRの入力が22PinでOSRと共用になっている事。
PCMと自動切り替えさせようとする場合、OSRの入力がスリーステートなため、単純にマルチプレクサで信号を切り替えというわけにもいかない。
DSD再生のテストがうまくいったら、ロジックを組んで自動切り替えできるようにするとしよう。
さてUDA基板とDAC8741-2基板の接続だが、
UDA-P6 → DAC8741-2
2 DSDCLK → 5 BCLK
3 DSDL → 3 LRCK
4 DSDR → OSR
5 SCLK → 7 MC(SCLK)
7 GND → 2 GND
これで問題ないはず。(OSRはダンピング抵抗が入っていないので注意。)
ということで、準備完了。
ドキドキ(笑)
UDAPlayerからDSDファイルを選んで再生………うほっ!!鳴った鳴った!!:hahaha:
再生環境が良ければ、CDレベルでも十分という話もあるが、これ聴いちゃうとなぁ…(笑):ase:
せっかくなので、アナログ部の定数を見直ししたいところだが、作り直したほうが早いかな?
とりあえずは、自動切換えのロジックを検討するとしよう。:wink:

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