二枚目のDAC9018S基板、Tridentで失敗したものの、幸いなことにES9018は飛んでいなかったので、再度の動作確認と待望?の同期クロックのテストを行った。
非同期(100MHz発振器搭載)での動作確認は問題無くクリア、次は同期クロックのテスト。
まずは、ElectrArtさんのメモリバッファのマスタークロックをそのまま放り込んでみた。
ところが、44.1KHz/16bitのファイルを再生してみると、小さなノイズだらけの音になってしまう。
一応曲としては聞こえているので、ES9018自身は動作しているようだが…。
メモリバッファのクロックは、22.5792MHz、24.576MHzなので、44.1KHzならば2倍オーバーサンプリングまでは動作するはずなのだが…?
引き回しが悪いのかと思い、ケーブルをいろいろ弄ってみたがやはり変わらず。
仕方ないので、次に予定していたfujiwaraさんのクロック逓倍基板を、前倒しで挟んでみることに。
クロック逓倍基板に供給するのは、同じくメモリバッファのクロック。
本来はビットクロックを逓倍するものなので、逓倍基板のPICの書き換えが必要か?と思ったが、仕様を見ると入力されたクロックを64で割ってサンプリング周波数を割り出しているので、22.5792MHz、24.576MHzのクロックなら、サンプリング周波数を300-390kHz内として判断し、4倍にセットしてくれるようなのでそのまま接続。
ドキドキしながら、44.1KHz/16bitのファイル再生してみると…やはり小さなノイズだらけの音になってしまう。
逓倍されていないのか、それとも他の要因か…?
ICS570は、ちゃんと4倍の設定にはなっているようだが、実際出力されているクロックは、手持ちのオシロの帯域を越えているので眺めることができない。(広帯域のオシロが欲しいが…宝の持ち腐れになるからなぁ…、爆)
そこで供給するクロックを、本来のビットクロックに変更。
しかし、無情にも同じ現象。
ES9018が壊れたかと思い、100MHzの発振器に載せ換えると正常に動作する。
う〜ん、さっぱりわからん???
DAC9018Sの初期設定とかみ合わない(例えばオーバーサンプリングの設定とか)のか、それともクロックの振幅が足りないのか?
ES9018の設定の問題もあるかと思い、一旦クロック逓倍基板を外し、メモリバッファのマスタークロック直付けに戻し、さらにDAC9018SのPICをv1からFFDAC9018S v3aに変更。
LCDについては、DAC9018Sに5Vを供給していないので、秋月で3.3VのLCDモジュールを買ってきた。
入力をPCM、入力長を24bitに変更して再生………やっぱりダメ!!
う〜ん、どこが悪いんだぁ?
どこを弄ってみようかと、ES9018の設定パラメータをパラパラ眺めていたところ、ふとPCM入力のフォーマットを変更していない事に気がついた。
よく見ると、PCM入力のフォーマットが「Left Justified」になっている。
恐る恐る「Right Justified」に切り替えてみたところ………!!!色々悩んだのがバカバカしいぐらい、あっさりと音楽が再生された。
どうやら、DAC9018S v1でことごとく再生に失敗したのは、電源投入後の、メモリバッファとDAC9018Sの起動タイミングの違いによるものと思われる。
多分DAC9018S v1のPICだと、メモリバッファからES9018にクロックが供給される前に、PICがPCM入力フォーマット変更のコマンドを投げてしまい、ES9018にうまく反映されず、「Left Justified」で待ちうけているES9018に「Right Justified」フォーマットのデータを流し込む格好になり、小さなノイズだらけの音になったのであろう。
実際FFDAC9018S v3で、PCM入力のフォーマットを「Left Justified」に変更すると、DAC9018S v1の時の症状と同じノイズだらけの小さい音になる。
FFDAC9018S v3aは、v1より余裕を持ってES9018にコマンドを投げているようで、今のところ問題無く動作している。
v1でも、メモリバッファに先に電源を供給し、その後DAC9018Sに電源を供給するようにすれば問題無く動作すると思われるが、FFDAC9018S v3aで困っていないので、このままでいく事にする。
同期クロックの効果は絶大で、ElectrArtさんのメモリバッファ+DAC9018Sで、DPLL BANDWIDTHがLowestでもロック外れ無しで安定している。
ふぅ、これでようやく、クロック逓倍基板とジッタクリーナの搭載、DAC9018S基板×2でのデュアルモノ構成に進むことができるな。
DAC9018S v1でRight Justifiedの設定にしていなかったというオチではないでしょうか。
或いは4逓倍になっていないとか。
アドオン基板の配線だと、PICや他のICは全て取っ払って、ICS570のS0とS1を1にしてやると、22M程度の入力クロックに対し7番のCLKから4倍周波数が出てくると思います。
Phoeniciaさん
記事を読むと、単に私がボケていただけに見えますが:ase:、ソケットを実装し、ジャンパ等同じ状態で、メモリバッファのマスタークロックと100MHzの発振器と差し替えて、発振器の場合だけ正常に音が出ることを確認しております。:wink:
クロック逓倍基板については、マスタークロックを供給している
状態で、ICS570のS0とS1に3.3Vが出力されていたので、少なくともPICは正常に動作していると判断しました。
で、最終的に起動タイミングなのかな?と思い至ったわけです。
メモリバッファの電源はDAC9018Sとは別で、回路構成自体が違うので、その辺もあるのかもしれませんが=:[
秀さん
そうだったんですか。失礼しました。
ES9018は全貌が掴めず、未だに訳の分からない動作をすることがあります。
・特定のDSDがロックしない
・特定のPCMもロックしない
・44.1や48ではロックするのに0.5秒程度かかる場合が偶にある
などで、ブラックスボックスになってますので困ったものです。
仕様書を取り寄せ、自分でプログラミングしたら明確にできるような出来ないような。モヤモヤしたままの状態です。
Phoeniciaさん
いえいえ、書き込みした時に、私がボケてただけでは?と突っ込まれそうだなと思ってましたので、予定調和です:wink:
ES9018は、未だに不明な部分が結構あるようですね。
データシートにも載っていないパラメータもあるようですし。
最近流行?の不思議ちゃんですな:ase:
また面白いネタがあったら教えて下さいね。