XMOS USB Audio 2.0 Reference Board その2

さて、簡単な動作確認は前回完了した。
気になるのは、HiFaceと同じくメモリーバッファを挟んだ場合にトラブルが発生しないか?という点。
ということで、件のSDRAM-DAIを搭載したAK4390使用のDACにReference Boardを接続、出力サンプリングレートを変更して問題が無いか確認してみた。
SD-RAM DAI搭載のAK4390D


結果は…問題無し。
44.1kHz〜192kHzまできちんとバッファリングされて出力された。
ちゃんとCHANNEL_STATUSにサンプリングレート情報載っけてるな、よしよし(笑)
ついでなので、ハイサンプリングレート対応ファイルがビットパーフェクトで転送されているか確認してみる。
ということで、
PC1→USB→XMOS→S/PDIF→UA-25→USB→PC2
と接続。
UA-25とボードを光ケーブルで接続
ちなみに光ケーブルはカモンの安物(笑)
受け側のEDIROLのUA-25は24bit96kHzが上限なので、それに合ったファイルをサイトからダウンロード
送り側の再生ソフトはLilith
Lilith
Reference Board用のUSB Audio Class 2.0対応ドライバは、標準でASIOにも対応しているので、Lilithで「CEntrance UD ASIO」を選択すればASIOで出力される。
LilithのASIO設定
受け側の録音ソフトはSoundEngineFree
入力をUA-25にして、周波数とビット数を合わせて録音。
SoundEngineFree
出来上がった録音ファイルを、元のファイルとWaveCompareでコンベア。
問題無くビットパーフェクトが確認できた。
WaveCompare
ところでこのボード、最近少しずつDigikeyの在庫が減ってるんですけど?(笑)
在庫が10枚切ったらもう一枚買うとするか(^^;)
HiFaceのトラブルについて
HiFaceは、S/PDIF出力のCHANNEL_STATUSにサンプリングレート情報を載せていないため、ElectrArtのSDRAM-DAIのように、それを参照して再生する周波数を決めているDAIやDACを使用した場合、不具合が発生する可能性がある。
うちの場合は、SDRAM-DAIを使用して44.1kHzのデータの再生ピッチが狂うというトラブルが発生した。
フェーズテックのHD-7Aでは、48kHzを超える周波数で再生不能というトラブルがあったようだ。(受け側で出力する周波数を強制的に指定できれば対応可能だが、再生するソースの周波数に合わせて指定し直すというのも面倒ではある。)
ちなみにこのトラブルは、ハードウェアの設計上の問題でHiFaceでは対応できないが、上位機種のHiFace Evoでは解決されているらしい。(というm2techのサポートの回答。)

XMOS USB Audio 2.0 Reference Board その2」への2件のフィードバック

  1. こんにちは
    phoeniciaです。
    Digikeyの在庫減原因の一端は私です。
    2枚買ってしまいました。
    本日到着して24bit192kHzが確認できました。
    次は同軸出力できるように基板を追加して小改造するつもりです。
    良い基板をご紹介いただきありがとうございます。

  2. うまく使えたようで良かったです。
    phoeniciaさんのように、十分承知している方が買う分には構わないのですが、よく分からないで買った人が無ければいいなぁと(笑)
    ちなみに、ここに書く前の半分以下に在庫が減ってます…って私が根本的な原因?:ase:
    まあ、普通の人はDigikeyで買わないから大丈夫…かな?:wink:

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