逆浸透膜式(RO式)の浄水器であれば、放射性物質の多くを除去できるのは以前書いた通り。
では、その他の方法で放射性物質を除去する方法があるのかというと、実は蒸留器で除去可能。
放射性ヨウ素は揮発性が高いため、沸かせば少なくなるのでは?という話があったがこれは間違い。
実際は水の方が先に蒸発していくため、沸かすと放射性ヨウ素はお湯の中に残って濃縮されていく事になる。
逆に考えれば、蒸発した水には放射性ヨウ素は含まれていない訳で、蒸留器で除去可能という訳である。
あまり日本人には馴染みがないが、電気を利用した市販の蒸留器も存在し、逆浸透膜の浄水器よりかなりお安く実売3万円ぐらい。
ただこれ、電気代がけっこうかかるんですわ。
4リットル作るのに約70円、これだと市販の水を買うのと大して変わらないし、計画停電中は使えない。
それと、機械の自動停止はサーモスタット式のため、水が無くなって内がまの熱が上がってストップといった形なので、残った物質が焙られてどうなるかは不明。(水が残り少なくなったら手動で止めれば問題ないだろうけど。)
ということで、事前に緊急時のための水を用意しておくのには使えるが、常用するのはちょっと微妙…(^^;)
それよりは、太陽光を集光して蒸留する仕組みとか作れば、天気の良い昼間に蒸留水を作っておくとかできて良いかもね。(元の水が無くなる前に停止させるのが難しいけど。)