デザイン優先で作ってあるため、使い勝手を言うのは野暮な話であるが、気になる方もおられると思うので、あえて書くとする。
もちろん、私個人の感想なのでそのへんは差っ引いて読んで欲しい。
1.キーレイアウト
本体が小さいので、キーが小さいのは当然で、これは致し方ないのだが、使い勝手が悪いキーがある。
各メニューの最下に出てくる選択ボタンの左右が、電話帳とアプリボタンに割り当たっているが、それが中央の選択ボタンと縦位置が一緒のため、ボタンを見失う場合が多い。
デザイン上横一列に揃えたかったのかもしれないが、片手で扱うとすれば、段差が付いていたほうが扱いやすいので、上記ボタンがダミーキーの位置に来るようにするか、ダミーの位置に選択用ボタンを新設するかした方が良かったのではないかと思う。
2.フリップを開かないと何もできない&パネルが有機ELである
外側にボタンが一切無いため、何をやるにしてもフリップを開かないと始まらない。それはそれでかまわないのだが、パネルが有機ELであるのと相まって使い勝手を悪くしている。
有機ELは自己発光型のデバイスで、消灯していると何も見えない。
消灯してれば見えないのはあたりまえなのだが、液晶ディスプレイの場合バックライトだけ消して、液晶をオフにしないという技ができるため、明るい場所なら反射で若干ながら表示を見ることができる。
時計や着信があったかどうかのチェックぐらいなら、それで十分可能であるが、有機ELではそういう使い方は不可能。(低輝度で常に発光させておけばできなくないが、画面の焼き付きや寿命を縮めるので、あまり勧められる使い方ではない。)
時計はまあいいとしても、着信があったかどうかは簡単に確認したいのだが、それを担うはずのLEDが非常に目立たないため、確認がかなり厄介である。
パネルの表示を、一時的にオンにするボタンが外にあれば解消できる話なのだが、そこまでは気が回らなかったようである。
3.イルミネーションLEDが目立たない。
先の使い勝手の部分と被るが、イルミネーションLEDが非常に目立たない。そのため、着信があったかどうかの確認がし辛い。(着信ありの明滅速度もゆっくりなので、確認し辛さに拍車をかけている。)
設置場所の問題もあったのだろうが、表示パネル内にはみ出して設置しても良かったのではと思う。
4.TVアンテナが外部イヤホンコードと共通になっている。
ワンセグチューナーが内蔵されているのだが、TVアンテナが専用の外部イヤホンコードに組み込まれているためそれを繋がないと利用できない。
それはまあいいとしても、外部イヤホン端子保護用の蓋があるせいで、イヤホンコードの抜き差しがしづらい。多用するにはちと難ありである。(蓋の取り外しが可能になっていれば良かったのに。)
それと専用の外部イヤホンコードだと、現在一般的になっている角型端子の受話ボタン付きのヘッドセットが使えない。
直接本体に挿せば一応使えるのだが、そうするとワンセグの受信感度がかなり落ちる。(使用していない端子をアンテナに割り当てていると思われる。)
角型の延長ケーブルにしてくれれば良かったのになぁ。
とりあえずこんなとこかな?