古めのLet'sNoteにSSDを入れて復活させたものの、使い道が無くて寝かしたままになっていたが、もったいないので最近流行り?のPCトランスポートにしてみる。
自作のDACを使うので、必要なのはPCからのS/PDF出力。
Let'sNoteにはS/PDF出力は無いので、一般的なUSBのオーディオI/F(USBオーディオ機器)を増設する必要があるのだが、それを選ぶ際に注意するポイントがある。
1.WindowsのKernelMixerを経由しない出力が可能な事。
2.音声データ生成用の高精度のクロックを搭載している事。
Windows系USBAudio機器の場合、音質劣化の要因となる可能性がある部分は概ねこの二つ。
KernelMixerは、一定条件でデータを加工してしまう(条件に沿えば無変換で出力できる。)ので、オリジナルにこだわるピュアオーディオ派には不評だ。
実際のところ、搭載されているサンプリングレートコンバータのアルゴリズムは音質にさほど考慮していないらしく、音質劣化の原因と言って差し支えない。
高性能なアルゴリズムのサンプリングレートコンバータを搭載し、かつバイパスしたりできる高機能なKernelMixerをMSが提供してくれれば良いのだが、まだそこまで音質にこだわってはいないらしい。
音声データ生成用の高精度のクロックは、うちの場合必須ではない。
というのは、変換されたS/PDIF信号に多少ジッタが乗っていたとしても、DAC側にメモリバッファが載っているのでそれで吸収できるからだ。
ただ、メモリバッファ無しのDACで再生する場合もあるだろうから、高精度であるに越したことは無いので、一応選択肢に残しておく。
ちなみに、USBの転送モードやPC側のクロックは基本的に音質には影響しない。
よく聞かれる話で
「アイソクロナス転送はエラー訂正が無く、データ化けで音質が劣化する可能性がある」
というものがあるが、アイソクロナス転送でデータがしょっちゅう化けるようなケーブルやコネクタ、機器はUSB規格外の不良品だ。
まぁ環境等によっては、規格に沿った物を使っても100%化けないとは言えないのだが、通常音声データの下位ビットだけ常に化けるなんて器用な事にはならないので、普通に聴けるようであればデータ化けは発生していないと判断して良い。
そういえば
「USBオーディオ機器は、PC側のクロックに同期して音声データを生成しているのでジッタが多く音質が悪い」
という話もあったが、確かにデータ転送はPCのクロックと同期して行われるが(でないと通信そのものが成り立たない)音声データの生成はUSBオーディオ機器搭載の発振器から作られたクロックで行われるので、転送処理のクロックとは非同期だ。(同調してはいるが同期はしていない。)
転送用のクロックとオーディオデータ生成用クロックの周波数精度にズレがあったとしても、USBオーディオ機器に搭載されたバッファがそれを吸収するので基本的には無視できる。(バッファ容量が小さいと、曲が長かったり、プレイヤーが曲のデータを連結して送信する仕様だったりすると、差を吸収しきれずに音切れ等が発生する可能性はある。)
もし生成される音声データにジッタが多いとしたら、USBAudio機器に搭載された発振器(もしくは分周回路、パターンの引き回し)が悪いという事である。
ちなみに上の話は、まともなUSB機器として作られた製品の場合の話なので念のため。
長くなったので続く。
自作のDACを使うので、必要なのはPCからのS/PDF出力。
Let'sNoteにはS/PDF出力は無いので、一般的なUSBのオーディオI/F(USBオーディオ機器)を増設する必要があるのだが、それを選ぶ際に注意するポイントがある。
1.WindowsのKernelMixerを経由しない出力が可能な事。
2.音声データ生成用の高精度のクロックを搭載している事。
Windows系USBAudio機器の場合、音質劣化の要因となる可能性がある部分は概ねこの二つ。
KernelMixerは、一定条件でデータを加工してしまう(条件に沿えば無変換で出力できる。)ので、オリジナルにこだわるピュアオーディオ派には不評だ。
実際のところ、搭載されているサンプリングレートコンバータのアルゴリズムは音質にさほど考慮していないらしく、音質劣化の原因と言って差し支えない。
高性能なアルゴリズムのサンプリングレートコンバータを搭載し、かつバイパスしたりできる高機能なKernelMixerをMSが提供してくれれば良いのだが、まだそこまで音質にこだわってはいないらしい。
音声データ生成用の高精度のクロックは、うちの場合必須ではない。
というのは、変換されたS/PDIF信号に多少ジッタが乗っていたとしても、DAC側にメモリバッファが載っているのでそれで吸収できるからだ。
ただ、メモリバッファ無しのDACで再生する場合もあるだろうから、高精度であるに越したことは無いので、一応選択肢に残しておく。
ちなみに、USBの転送モードやPC側のクロックは基本的に音質には影響しない。
よく聞かれる話で
「アイソクロナス転送はエラー訂正が無く、データ化けで音質が劣化する可能性がある」
というものがあるが、アイソクロナス転送でデータがしょっちゅう化けるようなケーブルやコネクタ、機器はUSB規格外の不良品だ。
まぁ環境等によっては、規格に沿った物を使っても100%化けないとは言えないのだが、通常音声データの下位ビットだけ常に化けるなんて器用な事にはならないので、普通に聴けるようであればデータ化けは発生していないと判断して良い。
そういえば
「USBオーディオ機器は、PC側のクロックに同期して音声データを生成しているのでジッタが多く音質が悪い」
という話もあったが、確かにデータ転送はPCのクロックと同期して行われるが(でないと通信そのものが成り立たない)音声データの生成はUSBオーディオ機器搭載の発振器から作られたクロックで行われるので、転送処理のクロックとは非同期だ。(同調してはいるが同期はしていない。)
転送用のクロックとオーディオデータ生成用クロックの周波数精度にズレがあったとしても、USBオーディオ機器に搭載されたバッファがそれを吸収するので基本的には無視できる。(バッファ容量が小さいと、曲が長かったり、プレイヤーが曲のデータを連結して送信する仕様だったりすると、差を吸収しきれずに音切れ等が発生する可能性はある。)
もし生成される音声データにジッタが多いとしたら、USBAudio機器に搭載された発振器(もしくは分周回路、パターンの引き回し)が悪いという事である。
ちなみに上の話は、まともなUSB機器として作られた製品の場合の話なので念のため。
長くなったので続く。