CrossOverDA1の制作その3

一番手間のかかる本体が動作したのは、前回の通り。
ただこのCrossOverDA1の純正IV変換部もかなり凝っていて、製作には結構時間がかかりそう。
そこで、暫定のIVで動作確認しつつ、本丸のIV変換基板を作ることにした。
CrossOverDA1

暫定IVとはいっても、片チャンネルでES9038×2(QUADの場合)の電流を受けられるだけの仕様でなければならないので、安易なものは選べない。
トランスIVも考えたが、ES9038は出力に1.65Vのオフセットがかかっており、そのまま繋ぐとトランスが帯磁してしまう。
ざっくり調べたが、丁度良い物が見つからなかったため、トランスIVは断念。
他を探してみたところ、丁度お気楽さんでもES9038×2(ステレオ)のDACを頒布しており、そのIVでオペアンプ利用の「Renew POWER-IV-B(OPA)」が比較的作り易そうだったので、それに決定した。
できあがりはこんな感じ。
Renew POWER-IV-B(OPA)
両側の蛇の目基板に、オフセット電圧除去用として、同じくお気楽さんの「V-Regulator」にLT3042を実装して搭載した。
パワートランジスタは、2SC3422Y/2SA1359Yを使ったため足がクロスしている。

CrossOverDA1との接続だが、ワイヤーで簡単にと思ったが、意外とめんどくさかったので、QUAD対応の変換基板を作成して接続した。
テスト準備完了
さて、接続完了したら動作確認。
恐る恐る電源を入れてみると…あれ!?
TOS-Linkから正弦波を入力し、音声出力をオシロでモニターしていたのだが、波形が表示されない。
IV基板の色々な部品を触ってみると、差動合成用のオペアンプと左チャンネルの出力抵抗がかなりの熱を持っている。
これは配線ミスの可能性が高いので、テストを中断して配線を見直した。
すると、超凡ミスが…
超凡ミス
本来1kΩが4本並んでいるところが、1本だけ10kΩになっていた( ˘•ω•˘ )
この抵抗のシリーズ、赤と茶色の区別がすごくし辛くて、間違って10kΩを付けてしまったらしい。
抵抗を交換し、再度テスト。
今度は抵抗もオペアンプも熱くならない…が、やはり波形が出てこない???
IVではちゃんと電圧が出ているので、差動合成部?
さっきの熱でオペアンプが壊れたか…!?
よくよく見ると、ミューティング回路のLEDが点灯していない事に気が付いた。
GNDと音声出力端子の抵抗を測ってみたら0.2Ω…あれ!?
ミューティング用リレーの駆動用電圧が、ジャンパを挿してあったのに出ていなかったせいだった。(ジャンパの不良?)
別のジャンパに交換したところ、無事ミューティング回路のLEDが点灯。
ようやく正常稼働
オシロにもきちんと波形が表示された(^^)
出力波形
さあ次は試聴だ!!

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