nanoDIGI 2x8Kを使ってみる−その2

フルデジタル・チャンネル・デバイダ用DSPボード、nanoDIGI 2x8Kの動作確認の続き。
nanoDIGI 2x8K
今回は、2Wayスピーカのデバイダの設定をしてみる。


前回と同じようにDSPボードとPCを接続した後「nanoDIGI 2x8 plug-in」を起動し、Connectボタンを押す。
DSPボードの電源を一度切ると、次回のPCとの接続時、設定を同期するか聞いてくる。
同期確認画面
「Synchronize Config」を選ぶと、PC側の設定でDSPボードの設定が上書きされる。
複数のPCで設定をしていたり、オフライン(DSPボードを接続しない状態)で設定を弄っていると、意図しない設定がDSPボードに書き込まれるので注意が必要。
ということで、既定値はまめにセーブして、まずロードしてからDSPボードと同期する癖を付けた方が良いかも?(笑)
さて、まずは入力画面。
前回のように、入力はTOSLINK、ボリュームは最大、イコライザはINPUT1(L)INPUT2(R)ともBypassに設定。
入力画面
入力イコライザ画面
次にルーティング画面で、入力と出力の接続。
2Wayの場合、INPUT1(L)INPUT2(R)とOUTPUT1(S/PDIF出力1のL)OUTPUT2(S/PDIF出力1のR)OUTPUT3(S/PDIF出力2のL)OUTPUT4(S/PDIF出力2のR)を使用する。
今回は、S/PDIF出力1をウーハー用(低域)、S/PDIF出力2をツィータ用(高域)とする。
2Wayのルーティング設定
ルーティングの設定が終わったら、出力画面で、OUTPUT1〜4のLPF(ローパスフィルタ)、HPF(ハイパスフィルタ)を設定する。
今回、S/PDIF出力1をウーハー用、S/PDIF出力2をツィータ用にするので、にするのでOUTPUT1と2にLPF、OUTPUT3と4にHPFを設定する。
まずOUTPUT1のXoverをクリック。
左がHPFの設定だが、OUTPUT1はLPFだけ使用するので、Bypassを押す。
右のLPFの設定だが、今回カットオフ周波数は5kHz(5000)にセット。
イコライザはやはり全てBypassで良いだろう。
OUTPUT1と2の設定
フィルタは色々選べるが、今回は「LR12dB/oct」を選択。
ちなみにBWはバターワースフィルターの事、LRはリンクウィッツライリーフィルターの事で、LRの方が平滑度が高いので、より滑らかに繋がる…との事だが、ユニットの周波数特性の荒れの方が大きいので、ほとんど好みですな(笑)
OUTPUT2も同じ設定をしたら、次はOUTPUT3。
こちらはHPFだけ使用するので、右のLPFはBypass。
左のHPFのカットオフ周波数は、LPFと同じく5kHz(5000)にセット。
フィルタも「LR12dB/oct」を選択。
OUTPUT3と4の設定
同様の設定をOUTPUT4にも行う。
LRそれぞれ弄るのがめんどくさい場合は、設定を同期したいチャンネルを選んで「Link Enabled」にチェックをすると、リンクしたチャンネルのどれを設定しても、同じ設定になるのでちょっと便利。
低域・高域でタイムアライメントの設定をしたい場合は「delay in ms」に遅延秒数を入力すれば、設定した分の時間、そのチャンネルの発音タイミングが遅れる。
タイムアライメント設定
nanoDIGI 2x8Kは、カタログ上は0.02mSが最小の遅延値となっているが、プラグインソフト上は0.01mS単位で入力可能。
0.01mSなら3mm単位で設定可能なのでありがたいのだが、本当に有効かどうかは不明。:ase:
さてこれで、2Wayのチャンネルデバイダの設定が完了。
実際に使うには、DACが2セット、アンプが2セット必要なのだが、今回はテストなので、片方ずつ鳴らしてみた。
特に何事も無く、S/PDIF出力1側は高域がカットされた音が、S/PDIF出力2側は、中低域がカットされた音が出力された。
特に問題無く動作しているようである。
ちなみに、動作中に設定を弄るとリアルタイムで反映されるが、間違ってツィータを飛ばしてしまわないように、フルレンジで設定のテストをしてから本番に使う等の配慮が必要だろう。
ついでなので色々試してみたところ、nanoDIGIは、44.1kHz/16ビット〜192kHz/24ビットの信号を受け付ける。
ただし、出力は96kHz/24ビット固定のようだ。(192kHz/24ビットでの入力の場合はダウンサンプリングになる。)
個人的には、出力を88.2kHz/24ビットにしたいところだが、nanoDIGI 2x8K上の水晶を変更すれば可能かな?(基板上に12.288MHzの水晶発振子が載っている。)
おいおい試してみよう。:wink:

nanoDIGI 2x8Kを使ってみる−その2」への7件のフィードバック

  1. IGです。だいぶ以前にコメントさせていただきました。
    秀さんはこのnanoDIGI 2x8Kをお使いでしょうか?
    使っていないのであれば、当時の価格でお分けして頂けないでしょうか?
    以上 よろしくお願いいたします。

  2. IGさん、こんばんは:wink:
    仕事が忙しくて進んでませんが、これにDACを2台繋げてデジタルデバイダ用途に使う予定なのです。
    ごめんなさいね:ase:

  3. IGです。了解いたしました。
    秀さん、もしよろしければnanoDIGI 2x8K欲しいので購入して頂けないでしょうか?海外と取引はやったことが無く、クレジットカードも使用していません。
    先に購入費用と手数料をお支払い致しますので、お願い出来ないでしょうか。
    以上 よろしくお願いいたします。

  4. >IGさん
    購入代行ですが、費用は実費(代金+送料)のみで、万一初期不良等問題があったとしてもサポートしない前提(本当に買うだけ)というのであれば考えます。
    申し訳ないのですが、仕事等忙しくそこまでお手伝いできないもので…:ase:

  5. IGです。
    秀さん、お返事ありがとうございます。
    提案の件で結構です。
    それでは、私のメールアドレスに費用は実費を書いて送っていただけないでしょうか?
    以上 よろしくお願いいたします。

  6. 秀さん
    お世話になります。
    IGです。
    メール届いていないので、もう一度私のメールアドレスをお送りいたしますので、よろしくお願いいたします。

  7. >IGさん
    すみません、メアドを見落としておりました。
    購入してみないと、変換レートも含め、いくらかかるか正確なところがわかりませんので、今夜にでもそちらに一度メールします。

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