PSPでより高画質のビデオ再生を!!(TMPGEnc4.0XPress編)

PSPの液晶は16:9の480×272ドットだが、今までユーザーが作成した動画データ(MPEG4)は、320×240ドットのものまでしか再生できなかった。
それが、UMBビデオがジリ貧になったせいか、PSPへの動画配信を本格的にやるつもりになったのか、3.30のファームウェアから、480×272ドットや720×480ドットの動画データが再生できるようになった。
大容量のメモリースティックも大分安くなったし、そろそろ携帯メディアプレイヤーとして活用しようかと思い、試しに液晶フルサイズ(480×272ドット)の動画ファイルを作成してみた。
720×480ドットの解像度の動画も、PCや据え置きのメディアプレイヤー(MOVIE COWBOY)との共通化を考えると捨てがたいが、なにぶん容量が増えるので今回はパス(一応再生できるのは確認済。)
あたりまえだが、パソコンでPSP用のMPEG4(AVC)動画ファイルを作るには、MPEG4で圧縮できるソフトが必要。
ここでは、手元にあったTMPGEnc4.0XPressを使用した。
SONYがPSP用に販売しているImage Converter 3も持っているので、そっちを使うのが簡単なのだが、現地点ではまだ新しい解像度と保存フォルダに未対応である。(いずれアップグレードで対応すると思うが。)
ちなみにImage Converter2の場合、リンク先のようにレジストリを弄れば各種解像度の動画ファイルが作成可能のようである。(Image Converter 3については、資料が見つけられなかった。)
フリーソフトで構成する手もあるが、環境を設定するのが結構面倒だったりするので今回はパス。そっちで行いたい方は、googleでその手のページを探して欲しい。
さて、肝心のTMPGEnc4.0XPressの設定であるが、以下の通り
1.出力設定の出力フォーマット選択画面で以下の設定を選択する。
出力フォーマット:MPEG-4ファイル出力
ストリーム種別:MPEG-4 AVC 形式
2.フォーマットの詳細設定画面で以下の設定をする。(記載していない部分は初期値のまま)
出力コンテナの種類:ポータブルゲーム機器
※これを指定しないとサムネイルの作成設定のある「その他」タブが現れない。サムネイルが必要なければ標準でOK
映像設定(1)
プロファイル Main
サイズ 480 X 272
アスペクト比率 ピクセルアスペクト比 1:1
フレームレート 29.97 fps(プログレッシブ)
レート調整モード 1パス固定量子化
映像設定(2)
エントロピー符号化モード CABAC
その他
サムネイル生成方法 先頭キーフレームの画像でサムネイルを作成する
3.以上の設定をしたらエンコード開始
Core2Duoの2.7GHzで、大体実時間の7割程度の時間で出来上がる。
レート調整モードは、2パスVBRも試してみたが、時間がかかる割にはあまり画質も良くないので、あえて1パス固定量子化にした。これでも30分番組で100MBちょいなので、1GBのメモリースティックなら、映画が二本ぐらい入るだろう。
アニメ系のソースなら、「スマートシャープ」フィルタをかければ、輪郭がすっきりしてなお綺麗に見られる。(その分よけいにエンコード時間がかかるが。)
4.出来上がったファイルをメモリースティックデュオ™の所定のフォルダにコピーする。
コピー先は、今までと違ってメモリースティックデュオ™直下のVIDEOフォルダ(無ければ作る事。)
ファイル名の変更等は必要無い。
なお、出来上がったファイルは、PCで見られないので注意。(PSPではちゃんと見られるので気にしない。)
5.メモリースティックデュオ™をPSPに挿入してPSPで再生する。
実際のところ、画面が大きいうえに解像度が高いので、かなり楽しめる。(字幕もきちんと読めるし。)
値段とのバランスを考えたら、結構できの良いメディアプレイヤーとして使えると思う。
ただ、電車等だとかなりの確率で覗き込まれるので、あまり怪しい番組は控えたほうが良いと思うが(笑)
ではレッツトライ!!(死語)