ネットワーク交換の終わってしっとりとなったLS-VH7だが、まだ問題点が残っている。
このスピーカを聴いたことがある人は、聴取ポイントが狭いと感じたことはないだろうか?
スピーカの向きや距離を合わせて最適なポイントで聴くと、なかなかの音で鳴ってくれるスピーカであるが、そのポイントを外すととたんに「ん???」となってしまう。
音が広がらないんですな、要するに。
コンポとして、それなりに距離をおいて聴く分にはあまり問題ではないが、PC用のスピーカとしてニアフィールドで聴こうとすると、セッティングが難しい上ちょっと頭を動かすと最適なポイントを外してしまう。
その原因はたぶんここ。
トゥイータの所でフロントバッフルの厚みを使ってホーンを形成しており、これが高域に指向性を持たせていると思われる。
じゃあ、そのホーンを無くしてやればよいのではないかと、試しにMDFで薄いフロントバッフルを作ってみた。
厚みはオリジナルの三分の一、ただしオリジナルはスピーカユニットの出っ張りに合わせて裏側をえぐってあるので、装着時の厚みはオリジナルの半分程度になる。
ただ、このまま装着するとトゥイータが密閉されないので、粘着ゴムシートでトゥイータの周りの隙間を塞いでトゥイータのエンクロージャーを密閉する。
ホントは周りの部分もスポンジ等で埋めて、バッフルと密着するようにしなければならないのだが、テストということで、そのまま装着。
できあがりはこんな感じ。
試聴してみると…「うわっ!!、全然違う!!」
音の広がり方が全然違う。
頭を振って多少試聴位置を変えても左右のバランスが崩れないし、音に包まれている感じが心地良い。
ネットワークを交換したおかげで高域も刺激が無く、思わずしばらく聞き入ってしまった。
いやぁ、これなら最近流行のハイコンポにも負けないね。
さて仕様をもう少し詰めて、見栄えももうちょっとどうにかするとしよう。