青銅モグラでスワンを鳴らしてみる

青銅モグラ(黒モグラOEM基板使用アンプ)を実家に持って帰ったので、スワンを鳴らしてみた。
うちのスワンは、故長岡鉄男氏設計のスワンmk2と呼ばれるタイプで上方開口である。
一般的な後方開口のスワンaよりは壁の影響を受けにくかろうと、あえてこっちを選ぶところが私の天邪鬼なところ(笑)
ユニットは、限定版のFE108ESを突っ込んであるので、ハイ上がりの堅めのモニター調でソースを選ぶ。(録音や帯域バランスが悪いソースはより悪く、笑)
比較にあたり、まずは標準になるパターンを決める。
CDプレイヤー(DENON DCD-1650AR)→(アナログ接続)→アンプ(marantz PS7400)→スワン
実家で通常利用している状態である。
これをパターンAとして、比較元にしよう。
ちなみにCDプレイヤーは定評のあるデンオン(デノンという言い方はどうも違和感が、笑)DCD-1650ARで、アンプはマランツ(marantz)のPS7400だ。
マランツPS7400はAVアンプであるが、2chも評判が良い。
実際のところ、鮮鋭感とサイズ(笑)、機能(HDMI非搭載)の問題で、PanasonicのSU-XR57にメインの座を譲ったが、使用していて特に大きな不満は無かった。
試聴では、高域に若干うるさく感じられる部分(DCD-1650ARのキャラクターか?)があるが、高域・低域も十分出ており(広帯域という感じではないが)比較元としては必要十分と思う。
パターンB
CDプレイヤー→(アナログ接続)→電子ボリューム→(アナログ接続)→アンプ(青銅モグラ)→スワン
青銅モグラはアッティネータを内蔵していないため、そのままではボリューム調整ができない。
そこで、この前作成したお手軽仕様の電子ボリュームを組み合わせてみた。
再生が始まるまで、全くの無音というのは好ましい。(試聴位置では問題無いが、Aではスピーカユニット近くで若干のヒスノイズが聞こえる。)
聴きやすい音であるが、その分帯域が狭い感じがするが…ん?よく聴くとやはりAのパターンより、ソースの低域と高域の特徴ある音の部分があまり聞こえない。
もしかしてこれ、電子ボリュームのせいか?
急遽DCD-1650ARの可変出力端子(内臓VR経由)に青銅モグラを繋いで、
パターンB’
CDプレイヤー→(アナログ接続)→アンプ(青銅モグラ)→スワン
を構成してみる。
試聴すると、やはりBより低域と高域が出ているようで、帯域が広がった感じ。
うわ〜っ!!いきなり電子ボリュームで躓いちゃったよ、やっぱお手軽仕様じゃダメか?(^^;)
ということで、電子ボリュームのテコ入れ決定。
ただ帯域は広がったが、若干高域で物足りなさを感じる(DCD-1650ARの安い内臓VRのせい?)ので、PS7400のプリアウトを利用して
パターンC
CDプレイヤー→(アナログ接続)→プリ(PS7400プリアウト)→(アナログ接続)→パワー(青銅モグラ)→スワン
を構成してみた。
B’より高域側は広がった感じだが、全体的に鮮鋭感に欠ける感じである。
そのため、CDプレイヤーとPS7400の接続をTOS(光端子でのデジタル接続)に変更し、
パターンC’
CDプレイヤー→(デジタル接続)→プリ(PS7400プリアウト)→(アナログ接続)→パワー(青銅モグラ)→スワン
を構成してみた。
さて試聴…おおっ!!これこれっ!!
帯域についてはAと同等以上、鮮鋭感もより増し、Aで高域がうるさく感じられた部分も取れている。
う〜ん、思惑通りになってしまったなぁ…(^^;)
気がついたと思うが実は、
パターンA’
CDプレイヤー(DENON DCD-1650AR)→(デジタル接続)→アンプ(marantz PS7400)→スワン
が抜けている。
実はA’の接続だと、帯域も広く高域の引っかかりも解消できるのは判っていたのだが、あっさりしすぎてパワー感に欠けるきらいがあり、あえてAのアナログ接続で使用していたのだった。
それを解消するために、青銅モグラをC’の形で接続して使用するつもりだったのだが、試聴を重ねていくうちにピースが揃い、思惑通りの形にハマってしまったという訳だ。
予定調和かプラシーボかと言われてしまっても仕方が無いが、まあ個人的には満足なのでよしとしよう(爆)
ただ、あわよくば2chソースに関してはBで固定の予定はもろくも崩れ去った。(電子ボリュームの手を入れる部分は決まっているので、次回に期待。)
結論
青銅モグラは、問題なくバックロードを駆動できます。(少なくともスワンについては)
しかし、侮りがたしPS7400!!そろそろ処分しようかと思っていたが、もったいないかなぁ…?(こうして機材が増えていく…。)

青銅モグラでスワンを鳴らしてみる」への4件のフィードバック

  1. CDプレーヤーの高音を綺麗に出すには、デジタル部の電源(5V)に手を入れると敏感に反応します。クロックも別電源にしてやると確実におぉ〜って変化があると思います。3端子レギュレータなら、トランジスタの定格回路に変えるのがお勧めですよ。:-D

  2. アドバイスありがとう:wink:
    とりあえずトランスポートの方はおいといて、電子ボリュームに手を入れる予定です。
    触る部分は
    ・アナログ/デジタル電源回路の分離
    ・トランスをトロイダルトランスに変更
    ・電子ボリュームICをCS3310に変更
    の予定
    ディスクリート電源はフルだとパターンを引くのが面倒なので、723あたりでお茶を濁そうかと思ってます。(それでも三端子レギュレータよりはマシなはず、笑)

  3. お〜!凄いリファインですね。
    723は使ったことはありません。317ならありますが・・面白いのはL E D電源です。 簡単な回路で抵抗やTRを工夫すると、ワォって感じです。ゲルマーー:twisted:

  4. 723は鉛蓄電池の充電器を作ったときに使いました。
    手軽に高精度な電源が作れるので便利です。
    時間がなかなか取れないので、年末までにバランス変換回路込みで手を入れられるといいんですが…。
    LED電源は、最初見たときなんだこりゃ?と思いました(笑)
    通常のダイオードでドロップさせるより音が良いというのが興味深いです。
    それほど大きい容量が取れないのが難点ですが。

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