ということで、PCをトランスポートにするうえで、非常にコストパフォーマンスが高いHiFaceであるが、うちのDACで使用しているElectrArtのSDRAMメモリDAIとの組み合わせでは、バッファを有効にすると44.1kHzの曲が早回しになってしまうというトラブルが発生している。(48kHzを越えるサンプリングレートの曲だと逆に間延びしてしまう、笑)
これは、HiFaceが生成するS/PDIFフォーマットのCHANNEL_STATUSに、サンプリングレートの情報が載っていないのが原因。(CHANNEL_STATUSにサンプリングレートの情報が載っていないのはHiFaceのサポートに確認済み。)
SDRAMメモリDAIは、入力された音楽データをメモリに一旦貯め、DAI上の独立したクロックでデータをDACに送り込む事でジッタを低減する。
その際の送り出し周波数の決定は、入力されたS/PDIFフォーマットのCHANNEL_STATUSを参照している。
SDRAMメモリDAIは、その情報が見つけられなかった場合には48kHzのクロックでDACにデータを出力してしまうようで、44.1kHzの曲では早回し、48kHzを越える曲では間延びとなってしまう訳だ。
SDRAMメモリDAI側で、出力周波数を外部から指定出来れば(使い勝手が悪くなるものの)使えるようになるのだが、どうもそのような改修は難しいようで…。(元々88.2kHz以上は指定できるので、PC上でアップサンプリングしてから出力という手もあるんだけどね。)
なお、同様の仕組みを持ったDACは同じようなトラブルが発生する可能性があるので、注意されたし。
もっとも、元々はHiFaceがCHANNEL_STATUSにサンプリングレート情報を載せないのが悪いって事になるのだが、サンプリングレート情報を載せると192kHzの伝送が難しくなるという事情があるようで、痛し痒しといったところ。
ドライバの改善は進めているようですが、とりあえず既存のドライバと、接続性を優先した上限96kHzのCHANNEL_STATUSにサンプリングレート情報を載せてくれるドライバと二種類リリースしてくれるとありがたいんだがなぁ…。
まあM2TECHが「HiFaceにはメモリバッファは不要だ!!」なんて突っぱねるようなとこじゃなくて良かった(笑)
投稿者「秀」のアーカイブ
冷蔵庫の故障
引っ越しまであと二週間たらずというところで、冷蔵庫が壊れた。
夜冷蔵庫に入れておいたおにぎりを、朝出かける前に取った瞬間「ぬるい?」と感じておかしいことに気がついた。
冷凍庫と野菜室は問題ないようだが、冷蔵室がぬるい状態。
家人に聞くと、少し前に異音がしていたらしい。
症状からするに、多分冷蔵室に冷気を送るファンが壊れたと思われる。
もう8年近く経つので、そろそろ寿命かな?
ただ、新品に入れ替えてから引っ越しというのも癪なので、引っ越ししてから入れ替えするよう、しばらくだましだまし使おうかと思う。(必然的に中身も減るしね。)
しかし、なんと絶妙なタイミングか…(笑)
PCをトランスポートにするその4(HiFaceの試聴)
知り合いのマニア氏の都合がついたので、HiFaceとPCをマニア氏宅に持ち込んで、CDプレイヤーとPCトランスポートの音の違いを確認してみた。
トランスポートに使うPCは、この前SSDを突っ込んで復活させたPanasonic Let'sNote。
Mobile Pentium3の700MHzと非力なので、オーディオがらみのアプリ以外はほとんど外してある。
CDプレイヤーは、マニア氏所有のDENON DCD-1650G。
DACは、エージングをお願いしているAK4390使用のDAC+SDRAM DAIで、DCD-1650Gは光、HiFaceは同軸で接続。
DACから先は、マニア氏所有の真空管プリとパワー、2Wayの小型スピーカ。
ソースは、マニア氏が日頃聴き慣れているボーカルモノのCDを選んで、PLEXTOR PX-716UFL+EACで取り込んだ。
フォーマットはflacでプレイヤーはLilith 0.992。
まずは、きちんと音が出る状態までHiFaceを繋いで作業。
HiFaceを繋ぐとドライバのインストールを促されるので、ダウンロードした最新版のドライバをインストールする。
Lilithの設定は、
イコライザ設定
「イコライザ有効」のチェックを外す
リプレイゲイン
「再生時にリプレイゲインを適用する」のチェックを外す
サウンド出力
出力デバイス「WaveOut」「HIFACE Kernel Streaming」を選択
出力周波数は「変更しない」
出力ビット深度は「16ビット」
として、カーネルミキサー回避(HiFaceのドライバが勝手にやってくれてるはず)とLilithがデータを無加工で出力するように設定を変更。
試しで、ファイルを再生してみると一つ問題発覚。
どうやらHiFaceは、サンプリング周波数の情報をCHANNEL_STATUSに乗せていないというのは本当のようで、送り出しは44.1kHzなのに、SDRAM DAIは48kHzで出力してしまい、再生ピッチが速まってしまう現象が発生。
そのため、やむをえずSDRAM DAIのバイパスモードで試聴した。(M2TECHに改良してくれってメールしたけどどうなるかな?)
さて本腰を入れて試聴………。
以前FN1242A使用のDACを試聴した時も、トランスポートの違いが判断できたので、それなりに違いは判ると思っていたが、思っていたより違いが大きくてビックリ。
表現が的確かどうかは定かではないが、一言で言うなら音の粒の大きさが違う。
DCD-1650が音のシャワーであるならば、HiFaceは音のミストサウナである。
さらに粘度も違い、DCD-1650が粒のまま肌を伝わっていく感じなら、HiFaceはサラサラと肌の上全体を流れていく感じ。
何度も聴き比べて、マニア氏も同様の感想を持ったので、私の勘違いでは無いようだ。
思うに、HiFaceの方が音の濁りが少なくて一音一音分離している(高解像度である)ため、スッキリとした印象に聞こえるのではないかと思う。(よく言うヴェールを一枚剥がした感じ。)
逆にDCD-1650は音が団子になっており、結論から言えばHiFaceの方がよりHiFi(モニター的)であると言えよう。
ただし、そこは個人の感性(好み)が優先する世界、DCD-1650Gをトランスポートにした場合の付帯音(濁り?)が、ボーカルに独特の厚みや迫力を与えているように聞こえるのも確か。
どちらかというとマニア氏は、聴き慣れたDCD-1650Gの音のほうが好みのようだ。
私は、高解像度なHiFaceに軍配(笑)
まあ、これはあくまでボーカル主体の曲に限った話で、フルオケだと間違い無くHiFaceの方に軍配。
これならPCをトランスポートにしても問題なさそうだな。
ただ、DACから後ろが全部同じなのに、音の違いがどこで発生しているか?だが、まずはオカルト色払しょくのため、S/PDIFで転送されているデータが同じである事を確認してみるとするか。
PCをトランスポートにするその3
ライブラリの再構築であるが、基本的にはロスレス方式で保管するとして、圧縮形式を何にするか?
どうせなら、PS3ともライブラリが共有できればと思ったが、PS3はロスレスはPCMしか対応していないのであえなく挫折。(SONYなんだから、ATRAC Advanced Losslessぐらい対応しろよ〜)
ということで、現地点で一番堅そうなFLAC(Free Lossless Audio Codec)にしときましょ、iPodはしばらく買わないだろうから(笑)
さて、ライブラリの再構築をする場合、既存のファイルからコンバートする方法もあるのだが、この際リッピングからやり直す事にする。
状態の悪いCDでなければ、その辺のドライブでも正しいデータを読み出せるのだが、オーディオマニアにはうるさ方も多いので、それなりの品質のドライブを使うとする。
最近だと、CDリッピングをより精度良く行うPureRead(状態の悪いCDでも正確にリッピングするためのしくみ)を搭載したPioneerのドライブもあるようだが、手持ちに
PLEXTOR PX-716UFL
があるので、これでいくとしよう。
PlexTools Professionalも使えるしね。
リッピングソフトは、定番のEACを使用する。(そういえばこのバージョンでオフセット値は治ったんだろうか?)
そうだ、実家に帰るタイミングも近いし、マニア氏と連絡を取って、HiFaceの試聴をしてみるかな?
アナログチューナー非搭載DVD録画機器は私的録画補償金の対象か否か?[MIAUへの回答出る]
非常に大きな問題であると思うが、あえて優先度を下げているのか大手のマスコミはほとんど報道しない「アナログチューナー非搭載DVD録画機器は私的録画補償金の対象か否か?」問題。
一般社団法人インターネットユーザー協会(以下MIAU)が「経済産業省」に問い合わせていた「アナログチューナー非搭載DVD録画機器の政令取扱について」の回答が「経済産業省」からあったようです。
ただし、質問事項は「経済産業省」の意向を受けて修正しており、それに対しての回答となっています。
変更前の質問内容
http://miau.jp/20100122/20091119-question.pdf
変更後の質問内容
http://miau.jp/20100304/20100203-miau.pdf
それに対する「経済産業省」の回答
http://miau.jp/20100304/20100302-meti.pdf
再度経緯を説明すると、「アナログチューナー非搭載DVD録画機器」は「文化庁」と「経済産業省」を含めた関係者間の調整ができておらず「補償金」の対象かどうかの判断は結論が出ていない。
ところが、「文化庁」の「課長判断」で「私的録画補償金管理協会(以下SARVH)」の問い合わせに対して「対象である」旨の判断を返したため、「SARVH」が「東芝」を「私的録画補償金」の未払いで提訴した。
そのことについて、「MIAU」は先の回答は「文化庁」の独断の回答で「経済産業省」のおよび知らぬ事で、まだ「アナログチューナー非搭載DVD録画機器」の取り扱いは決まっていませんよね?という「問い合わせ」に対して「その通り」といった回答になっている。
一応これで「文化庁」の「独断先行」がハッキリした訳だが、未だ「文化庁」からその件についての発表が無いということは、「文化庁」としては「アナログチューナー非搭載DVD録画機器」は「私的録画補償金の対象」とすべきという線で固まっているが、「経済産業省」及び反対意見の関係者と調整が完了していないので「文化庁」として「公式」には発表できず(課長判断でも公式だと思うんだが…)「課長の判断」のままに留めているのだと思う。(文化庁としては容認、モメたら課長の勝手な判断だったと処分、爆)
ということは、騒ぎが大きくならない限り「経済産業省」及び関係者と調整するつもりは無いということではないか?
相対する「経済産業省」についても、「質問状」の修正箇所を見るに「うち(経済産業省)にその件について調整しなければならない責任は無い」と言いたいようだ。
どうやら、両省庁とももはや調整する気は無く「東芝」と「SARVH」の訴訟のなりゆきを眺めている(司法判断に委ねている)と思われる。
私としては、
「アナログチューナー非搭載DVD録画機器」は「文化庁」と「経済産業省」を含めた関係者間の調整ができておらず「私的録画補償金」の対象とはまだ認められない。
という東芝勝訴の判決が出て欲しいものである。
う〜ん、役に立たない省庁も仕分けで潰して欲しいものだ。