コピーワンスの見直し(頓挫?)

コピーワンスの見直しが進められているのはご承知だろうか?
コピーワンスとは、録画した番組はコピー(ダビング)できず、対応した機器にしかムーブ(移動)できなくするという非常に厄介なコピー制御の一つである。
例えば、地上アナログ放送対応のDVDレコーダの場合、ハードディスクに録画した番組は、DVD-RなりDVD-RWなりにコピー(ダビング)でき、ハードディスクに録画した番組は消える事は無い。
DVDにコピーする際に、DVD-Rにビデオモードと呼ばれる市販のDVDと同じ形式で保存すれば、ほとんどのDVDプレイヤー(PS2とかでも)再生可能なDVDが出来上がる。
それが地上・BSデジタルのコピーワンスだと、録画した番組はCRPMという規格に対応したDVD-RW/DVD-RAM/DVD-Rに(またこの対応メディアが、一般のDVD-Rの値段の数倍はする。)VRモードという市販のDVDと互換性の無い形式で保存するしかなく、保存したものはVRモードに対応したDVDプレイヤーでしか再生できない。(ほとんどのDVDプレイヤーでは再生できない。)
しかもDVDに保存した地点で、ハードディスクに録画しておいたデータは強制的に削除される。(よって、ムーブと呼ばれている。)
なおかつ出来上がったDVDは、ハードディスクに録画した地点の画質より落ちるものが出来上がる。(同じ画質でムーブしたければ、D-VHSなりBlu-rayなり高価なメディアを使う機器を使うしかない。)
現在地上デジタル・BSデジタルともに、このコピーワンスが無条件有効になっており、非常に使い勝手が悪く、このままではユーザーにそっぽを向かれて、地上デジタルの普及のブレーキになりかねないということで、現在放送事業者と社団法人電子情報技術産業協会(JEITA・機器メーカー側)で運用の見直しをかけている。
ところがこの運用の見直しがまたとんでもない状況で、本来2005年内に結論が出る予定だったのに、意見が平行線をたどっていまだ結論がいつ出るかわからない上、お互いに出している案がとてもユーザーの意見を反映したものとは思えないものなのである。
まず、機器メーカー側の案だが、放送(や録画したデータ)を全て暗号化してしまうかわりに、コピーの制限を撤廃するという内容。
コピーの制限を無くすという点でユーザー寄りかと思われるが、対応した機器以外では再生できないというのがミソ。
要するに、今までのDVDプレイヤーやPCじゃ再生は不可能、ファームウェアのアップができるDVDレコーダでも、対応できない場合もある。要するに、それが実現されてしまったら、大半の機器を買いなおす必要が出てくる。(メーカーとしては買い替え需要が望めるので、ありがたいのかもしれないが)
で、放送事業者側はどうかというと、最初からユーザーを信用していないのだから、まともな論理になるはずが無い。
機器メーカー側の案に対して放送事業者側は「出力保護(暗号化)では劣化のない海賊版を普通の視聴者が作成可能となることは非常に重要な問題だ。」などととんでもないことを言っている。
普通の視聴者が海賊版を作るか?
普通の視聴者がする事は私的複製であって、それを違法流通させて初めて犯罪になるのに、最初から視聴者を犯罪者と同列に扱っているのは言語道断である。
こんなことを言う人間が、NHKの代表として出てきているんだから頭が痛い。
そんなこと言う前に、録画した番組をオークション等で売ったりインターネットに流通させたりするのは違法行為であるという事をもっと啓蒙しろよ!!
あと、違法行為をする人間は、どんなことをしてでも回避しようとするんだよ。上映している映画をビデオカメラで撮影して、DVDにして売っているんだよ?どう考えたってまともじゃないだろう?
コピー制御をガチガチに固めたところで、視聴者が見るにはTVやプロジェクタを使わなきゃ見られない訳だし、結局TVやプロジェクタに表示した番組をビデオカメラで撮影して、それをDVD化して流通させるヤツが出てくるのは間違い無い。
それらを防ぐために、おたくらは放送電波を止めるのかい?
とまあ激高してても仕方ないので、私的な妥協案を一つ
1.コピーワンスとコピーフリーの線引きをして弾力的に運用する。(なんでもかんでもコピーワンスという状況を無くす。)
2.コピーワンスの番組でも、DVDやメモリーカード、PC等へのダウンコンバートは、劣化コピーということでコピー制限無しとする。(普通のDVD-Rやメモリーカード等のメディアを利用可能とする。)
3.コピーワンス番組を、同等の品質で他の機器に出力する場合は、一回だけコピー可能とする。(1セットだけ複製を作成できる事とする。)
4.複製及び複製作成後の元録画データはムーブのみ可とする。(ただし、ムーブ先のメディアからさらに他の機器へムーブできる事。ムーブが完全に完了できたのが確認できない限り、元データは削除しない事。)
これぐらいの制限なら受け入れてやってもいいけど、どうかな? > メーカ及び放送事業者、コンテンツホルダー殿

ハイビジョンレコーダ壊れる!!

SHARPのハイビジョンレコーダDV-ARW15が、年末も押し迫った今日壊れてしまった。
ある番組をDVDにダビングして、その後ファイナライズしようと思ったができず、突然操作を受け付けなくなった。
電源ボタンを押すも、切断中のメッセージのまま十数分固まったまま。
やむを得ずリセットをすると、起動後に「ハードディスクを修復しています」のメッセージが…。
メッセージが消えた後、録画済ファイルを再生しようとするも再生できず。かろうじて番組視聴ができるのみ。
電源断も先ほどと同じように固まってしまうし、これじゃどうしようもない。
幸い、まだシャープのサポートが休みに入っていなかったので、電話したものの、サービスマンの派遣は年明けになるとの事。
年末年始に使えないのは痛いので、何とかならないかと再度確認してもらうが、明日来れたとしても症状からするに預かることになってしまうから、結局は同じ事になってしまうとの結論。
あとは販売店との交渉しだいということで、ビックカメラに連絡。
さすがに買ったばかりであったのと、年末に使えないのは痛いというのが理解してもらえたようで、大晦日に新品と交換してもらうことになった。
ありがと〜!! > ビックカメラ
録画したものは残念ながら諦めざるをえないが、年末年始に使えないよりはましかな?(とはいえ、女子のフィギュアスケートの録画が消えてしまうのは痛い…まおちゃーん!!)
やっぱりこういう機器は、安定するまでに時間がかかるなぁ…(いつまでも安定しない日立製のよりはましかもしれないが…、爆)

NW-A3000 WMA形式対応ファームキター(笑)

年末も押し迫ったこのタイミングでやってきました、ネットワークウォークマンNW-A3000のWMA形式対応ファーム。
http://www.sony.jp/support/p-audio/contents/download/nw-a3000_upd_201.html
後が無いだけに、まじめに仕事してるみたいだね(笑)
1.01は特に当てる必要性が無かったけど、これに関してはやっぱり当てておかないとね。
DRM非対応なのはちと残念だが、専用ソフトからしか音楽ファイルとして転送できないし、専用ソフトがWMAのDRM非対応だから意味無いか。
ということで、ダウンロードしてポチっとアップデートする。
ウォークマン上のデータは保証しないので、パソコンに戻しておけと書いてはあるが、めんどくさいのでそのままアップデート。(消えてたら再度転送すればいいんだし)
で、うちの環境では、中の曲も消えることなくアップデート完了。基本的には入れたままでも問題なさそうやね。
それで実際の音はというと…まだ未検証(^^;)
だってATRAC3Plusでライブラリ構築し直しちゃったんだもん(爆)

ローカル局の地上デジタルパススルーは2008年?

今の住処は、TVの配信が全てCATVである。
今までは地上アナログ(東京キー局及びローカル局)の配信はパススルーで、地上デジタルは周波数変換だったため、地上デジタルを見るにはCATV業者と契約を結ぶ必要があった。
本来無償の放送を見るためにお金を払うのは馬鹿らしかったので、パススルーになる12月まで待ち、ハイビジョンレコーダを購入して地上デジタルが見られるようになったのはいいのだが、該当のチャンネルに設定してもローカル局が映らない。(東京キー局は問題無い。)
これはいったいどういうことか?と思い、CATV業者に問い合わせてみると、地元のローカル局がパススルーになるのは2008年以降という話。
地上アナログをパススルーしてるから、デジタル対応が後回しでもいいだろ〜って事か?(^^;)
ちなみに、地元のローカル局のデジタル対応後、同局の地上アナログの映りが良くなった気がする。機器が刷新されたせいかな?

ハイビジョンレコーダ雑感その2

SHARPのハイビジョンレコーダのDV-ARW15であるが、意外にアナログ出力(D端子、S端子出力)が綺麗なので(所有の東芝BSデジタルチューナ、TT-2000比)なんでかなぁ?と思っていたら、DV-ARW15の映像DACは14bit/216MHzだそうで。
AV機器メーカーなら真っ先に宣伝に使いそうなものだが、品物のホームページには書いてないようだ。(FAQのページには質問の答えとして書いてある。)
http://www.sharp.co.jp/support/av/dvd/index/qa_arw15.html
売り込む層がマニアではないということであろう。(変にスペック並べ立てて、マニアに買われて、ああだこうだクレームまがいな事言われても困るだろうし、笑)
その割にiLinkの機能は多彩だ。(ハイビジョンハンディカムからiLink経由でダビング→編集→DVD化も可能らしい。)
採用ドライブといい、SHARPがかなりまじめに作った感じで好感が持てる。(デザインは好き嫌いが分かれるだろうが。)
ただ使ってて困ったのは、ドライブトレイのデザインで、トレイ先端が平らでないため、トレイを押して閉じる癖がある私としては、扱いづらいこと。まあ、横のイジェクトボタンを押せばいいだろうという話もあるが(笑)
それと、編集機能について過大な期待を持たないほうが良い。
デジタル放送をTS録画した番組のフレーム単位の編集は可能だが、カットポイントやチャプターが前後に少しずれる場合がある。(あまりぎりぎりのところに打たないほうが良い。)
三秒未満の長さの領域のカットができないのは難点。
まあ普通のCMカットなら問題ないのだが、この機種の録画開始時間が結構ギリギリ(三秒未満)のため、番組頭の余分な部分のカットができなくて途方にくれてしまう。(今のところ、録画開始時間を早めに設定することで対処するしかない。)
全体的に動作がかったるいため、思ったところにカットポイントやチャプターを打つのが難しい。
チャプター単位のダビングやムーブも、編集と同じくフレーム単位でジャストの場所にチャプターを打っても、多少前後にずれて出力される場合があるので、数フレーム余裕を持って打った方が良い。
この辺はやはり東芝の方が上手かな?
とはいえ、ハイビジョン放送→DVDのコンバートもかなり綺麗だし、おおむね満足。
録画や視聴の主力を地デジに移そうと思っているなら、お勧め!!
ハイビジョンレコーダ
DVDトレイ