前のはムカついた勢いで書いたので、お見苦しい点があったと思うが、自戒の意味も含めてそのまま残しておく。
誤解があると困るので、ハッキリしておくと、
HiFaceの輸入・販売元は
有限会社サードウェイブ
http://www.twctokyo.co.jp/
サポート・販売協力が
zionote 株式会社 サポートセンター
http://www.zionote.com/index.html
開発元
M2TECH
となっている。
http://www.twctokyo.co.jp/m2tech/m2tech.html
そのうち私は、サポート(zionote&M2TECH)と連絡を取っている。
さて、まず事実を羅列。
・M2TECH HiFaceは、S/PDIF出力のCHANNEL_STATUSに、サンプリングレートの情報を載せていない。(CHANNEL_STATUSを参照して再生のサンプリングレートを決めているDACだと、不具合が発生する場合がある。)
・上記理由により相性問題が発生する事をサポートは承知している。
・自作品との組み合わせはサポートの対象外である。
・国内で販売されていない機器との組み合わせは回答できない。
・サンプリングレートの情報の付与は、現行のHiFaceのハードウェアでは無理(ファームウェア・ドライバのアップデートでは解決しない。)
・もうすぐ?対応した新版(新商品EVOとやら)が発売される。
・新版(新商品?)への交換は不可である。
・それらの情報は一切輸入代理店もサポートも掲示していない。
結局のところ「S/PDIF出力のCHANNEL_STATUSに、サンプリングレートの情報を載せていない」事が、不具合Iなのかどうかだと思う。
これは本来なら仕様であると思うのだが、個人的には「明示して無く、かつ使ってみないと判らない仕様は不具合と同じ」であると思う。(ちなみにこのトラブルは、開発元のM2TECHは「bug」と呼んでいる。)
まあ人柱になるだろう事は承知の上で買っているので、手持ちの物をどうこうせよというつもりは無いが、問題を指摘した後も、その旨掲示せずに放置してそのまま販売しているのは会社としてどうなのよ?というところに至る訳で。
終いにゃ、自作品との組み合わせなので色々調べたり対応方法を模索していたのに(ハードで、サンプリングレート情報を偽装する案も検討していた、笑)サポートから自己責任を説かれた日にはもうね…。
実際に自分が日本のサポートにお願いした件を全部列記します。
これ以外はトラブル報告(現象報告)だけです。
1.「S/PDIFのCHANNEL_STATUSに、サンプリングレートの情報を載せる修正を開発元にしてくれというお願い」
2.「ドライバで対応可能なら、暫定的に上限96kHzまでのサンプリング周波数情報を出力するドライバとサンプリング周波数情報を出力しない代わり、上限192kHzまで対応するドライバの二種類をリリースしてもらえないかという要望」
3.「HiFaceの新版というのは、ファームウェアのアップデートか?、それはユーザーが可能なのか?、それとも物理的な改良なのか?という問い合わせ」
4.「物理的な改良だった場合、日本の代理店経由で購入したHiFaceはどうなるのか?(新版が発売されても、旧版はそのまま放置なんて事は無いのか?)という問い合わせ」
まあ、4が手持ちの物を何とかしろと取られなくもないですけど、私は自作品との組み合わせなので、交換してもらえるならラッキーぐらいのつもりですけどね。(差額アップグレードぐらいはしてくれても良いような気がしますが。)
後は「自作品との組み合わせの場合、サポートに問い合わせる事自体が自己責任の範疇から外れる」という考えの方がどれほどおられるか?かな?
2010/06/06現在、私が聞いた事が間違いでなければですが…ご意見お待ちしております。
「オーディオの話題」カテゴリーアーカイブ
自己責任を説く前に企業責任を果たしているのか?(HiFaceのトラブルと新版の発売)
事の発端は、買ったばかりのM2Tech HiFaceが自作DACとの組み合わせで不具合が発生した事。
いろいろ原因を調べた結果
「HiFaceがS/PDIF信号のChannel Statusにサンプリング周波数情報を付与していないため」
という結論に達し、「M2TECH HiFaceの改良願い」として「トラブル報告」と「Channel Statusにサンプリング周波数情報を付与するように開発元にお願いして欲しい」旨、国内代理店のサポートに連絡。
サポートの返答としては、その仕様のせいでトラブルが発生しており、改善要求をしているという事であった。
ちなみにこの地点で、使用しているDAIの作者にも問い合わせをし、既に配布した物については対応は難しい旨の回答を得ている。
そして数ヶ月、待てど暮らせど改良されたドライバもファームウェアも上がってこないので、直接M2Techのサポートに問い合わせしたところ、「ハードウェアに問題があるため、来月新型を発売する予定である。」との回答。
そのため、再度国内の代理店のサポートに「ファームのアップで直るのか?、新版が出るとしたら手元のはどうなるのか?」と問い合わせ。
その際、DACの仕様を聞いてきたので回答。
一週間経つも連絡来ず、その旨をサイトにアップして3時間後に回答(笑)
中身は「自作機器との組み合わせは公式サポート対象外&日本で未発表の製品との組み合わせは回答できない」とか「現行DACでは相性問題は報告されていない。」とか。
でも国産の現行DACでも問題発生してるんだよねぇ…。
http://www.phase-tech.com/digital/blog/item/5
で、ついに来た最終的な回答は、
「M2Techの新商品はChannel Statusのサンプリング周波数情報に対応」
「旧商品との交換は不可」
「自作品と組み合わせて使用している以上自己責任である。」
おぃおぃ、今まで私は自己責任で行動してきたのに、なぜ今更サポートに説かれなければならないの?
だいたい私は基本的に、
「HiFaceのS/PDIFのChannel Statusにサンプリング周波数情報を載せてくれるよう開発元にお願いして欲しい」
「M2Techが新版のHiFaceと言っているが、ファームアップで直るのか?、完全に新規の場合手元の旧製品はどうなるのか?」
しか言ってませんよ?
頼んでもいない事をして、一方的にサポートしたつもりになってるんじゃありませんか?
そう言うのであればトラブル報告後もずっと
「M2Tech hiFaceが、S/PDIF信号のChannel Statusにサンプリング周波数情報を付与していない事」
「そのため、それを参照しているDACとの組み合わせでは不具合が生じる場合がある事」
「不具合が生じる機器のリスト」
「動作確認済みDACリスト」
「日本で未発表の製品との組み合わせは回答出来ない」
等を公開しないで「企業責任を果たしているのか?」と私は問いたい。
なんか私間違ってる?
PCをトランスポートにするその11(New HiFace?)
その後zionoteより回答があった。
しかし、返信が前回の記事のアップから3時間後って、かなり微妙な時間(笑)
たまたまなんでしょうが、なんか意識しちゃうな
で結局、自作機器は公式サポート外ではあるが、いろいろ手を尽くしてくれている模様。
ただ気になるのは、zionoteで確認している範囲では、1996年以前のDATでは自動認識しないが、最近のDACでは問題は確認されていないという事。
S/PDIFの民生フォーマットのCHANNEL STATUSに、サンプリング周波数が追加されたのは結構最近なので、それ以降に開発されたDACの方がトラブルを起こしそうなものなんだが…あ、あった!!
すんません、PhaseTechのHD-7Aでもトラブルが発生しているようですので、トラブル対処リストに入れといてもらえます? > zionoteさん
ちなみにPhaseTechのHD-7Aでは、ハイビットレートのデータを自動認識しないらしい。(うちとは逆)
http://www.phase-tech.com/digital/blog/item/5
まあ普通のDACであれば、CHANNEL STATUSのサンプリングレートの情報が無くても問題無いだろうけど。(S/PDIFのクロックで音声データを生成するため、そのためジッタが直接音質に効いてくる。)
そういえば、新型のHiFaceってどうなったのかな?
もう一度M2TECHに問い合わせてみるするかな?
PCをトランスポートにするその10(New HiFace?)
「HiFaceが出力するS/PDIF信号に、サンプリング周波数情報が付与されていないのでメモリバッファを使用したDACで再生が早回しになる問題」
本家M2TECHに問い合わせたら「一月後に対応した新版(ファームかハードか?)を出す」との事。
そのへんどうなってるのよ?とzionoteに問い合わせてみたところ、DACのメーカーを確認してきた。
うちのDACは自作品なので、その旨伝えてはや一週間、その後zionoteからは音沙汰なし。
市販品だったら、とりあえずの対処方法をと思ったのだろうが、自作品では手に負えないんで途方に暮れているんだろうか?
それにしたところで、一週間以上連絡無しってサポートとしてどうよ?
「対応を検討中ですので、二週間ほどお待ちください。」という連絡でも良いと思うんだが?
いい加減待つのも面倒なので、返金してもらって新型が出るまで待とうかな?
PCをトランスポートにするその9(カーネルミキサー経由で無変換出力)
前回、
1.Lilith+PCM2704+ASIO4ALLでWAVファイルをS/PDIF(光)出力
2.EDIROL UA-25+SoundEngineFreeで1を録音してWAVファイルを作成
3.1と2のファイルをWaveCompare照合
を行い、PCM2704+ASIO4ALLで無変換かつドロップ無しで出力可能な事を確認した。
ただ、私の音楽ライブラリは現在SonicStage+ATRAC Advanced Losslessで構成されており、SonicStageがASIO等に対応していないため、必然的に出力はカーネルミキサー経由になる。
SonicStageのリッピング品質に問題があるので、最終的にはFlacでライブラリを構築し直す予定だが、当面はSonicStageを使うことになるので、SonicStage+PCM2704の出力がどうなっているかチェックしてみた。
内蔵のサンプリングレートコンバータの品質があまり良くないため、ピュアオーディオユーザーから目の敵にされているカーネルミキサーではあるが、実はある条件をクリアできれば無変換で出力できる。
1.再生するファイルのサンプリングレート・ビット数がオーディオインターフェースが対応しているサンプリングレート・ビット数と一致している事。
2.オーディオインターフェースのミキサーの設定を無加工になるように設定すること。(音量最大、トーンコントロール・バランス等エフェクトは全て停止。)
3.オーディオプレイヤーが無加工で出力できる事。(オーディオプレイヤー側のエフェクトも全て停止。)
まず1であるが、オーディオデバイス側の手抜きで、対応しているにもかかわらずPC側に対応している周波数等をきちんと知らせないデバイスも結構あるようだ。
例えばオーディオチップは44.1KHz16Bitにも対応しているのに、PC側には48KHz24Bitしか知らせないと、カーネルミキサーは48KHz24Bitに一生懸命変換してくれる。
音が出ない訳ではないので、不良品だとも言いづらくやっかいだ。
PCM2704は、ASIO4ALLで確認してみると対応しているのが32-48KHz16Bitとなっており、CDのリッピングファイル44.1KHz16Bitは大丈夫のようだ。
次に2であるが、よくあるオーディオデバイスの常駐ソフト(バーチャルサラウンドとか)を終了させ、各種エフェクトは無しに設定、Wavファイルの再生のボリュームとマスターボリュームを最大に設定すれば出力は無加工となる。
最後に3であるが、基本的にイコライザやバスブーストは無効、後は試してみなと判らない。
さてSonicStageはどうだろうか?
ということで、
1.SonicStage+PCM2704でWAVファイルをS/PDIF(光)出力
2.EDIROL UA-25+SoundEngineFreeで1を録音してWAVファイルを作成
3.1と2のファイルをWaveCompare照合
と前回と同じ手順で録音・照合を行った。
結果…
見事バイナリ一致!!
SonicStageは、エフェクトを切れば無加工でカーネルミキサーに出力しているようだ。
ということで、今までのまとめ。
・アイソクロナス転送でも一般的な利用範囲ではデータ化けや欠落は発生しない。(音質が悪い理由にはならない。)
・データ化けや欠落が発生した場合は、明らかに判るような音(音切れや異音)になるので、雰囲気がどうのとか細かいレベルの音質とは関係無い。
・一般的なUSBオーディオデバイスの音声データ出力用クロックは、PCのクロックではなくUSBオーディオデバイス搭載のクロックが使われ、PCのクロックとは非同期である。
・一般的なUSBオーディオデバイスの、データ転送と音声データの生成の間にはバッファが介在しており、メモリバッファと同じ役目を果たしている。(ジッタはUSBオーディオデバイス側の精度になるということ。)
・電気的条件がクリアできて一般的な使用条件であれば安USBケーブルでもデータ化けや欠落は発生しない。
・カーネルミキサー経由でも条件が揃えば無変換出力が可能
以上USBオーディオの意外な(技術的には当たり前な)盲点でした(笑)
しかし、これを売り文句から抜くと、全く特徴が無くなってしまうUSB機器類がいっぱいあるな(爆)