私的録画補償金関連(BDディスクとレコーダに補償金!?)

権利者89団体が補償金問題でJEITAに2度目の公開質問状
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080616/cf.htm
もはや揚げ足取りになりつつあるが、権利者団体は何故ダビング10にiPodやCDからのコピーの補償を絡ませるんだろう?
今回関連するのは「私的録画補償金」であって「私的録音補償金」は関連は薄い。
それからすると、お役所の方がよっぽど現実的だ。
ブルーレイを補償金の対象に、文科省と経産省が合意
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/17/19955.html
ブルーレイメディアと、ハイビジョンレコーダではなくブルーレイレコーダに限定したところがポイント高し。(個人的には、DVDに保存する場合は劣化コピーであるため、補償の必要性は低いと思う。)
それに対する権利者団体の声明は突っ込みどころ満載。
ブルーレイ課金の省庁間合意に「戸惑いと失望」権利者団体が声明
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/17/19958.html

「ブルーレイディスク&ブルーレイレコーダに課金されるのは当たり前。」
コピーワンスではコピーできないんだから、補償の必要性は無いに等しいと思うんだが?
「ブルーレイディスクの指定がデジタル放送に着目したものであるか明確でないこと」
アナログ放送録画に対する補償なのか、デジタル放送録画に対する補償なのかわからんということらしい。
今更停波が決まっているアナログ放送録画に対する補償なのかってあんたら…(^^;)
「すでに文化庁が提案している補償金制度の枠組みに関する今後の取り扱いが明確でないこと」
JEITAが似たような事を言ってごねてるって公開質問状に書いてなかったっけ?
いやぁ楽しませてくれます。
この際もっとこじれて、補償金制度そのもののあり方とダビング10の仕様変更にまで発展してくれるとうれしいな(笑)
頑張れ、権利者団体!!(爆)
…冗談はさておき、消費者の一人として言わせて頂くと、税金と同じで使途の不明瞭な金は払いたくない。
きちんとクリエイターに対価が支払われている事を証明してくれれば、理不尽でない「私的録音録画補償金」の追加は容認してもいいんだけどねぇ。
といっても、最終的にはクリエータに対価が直接渡るシステムを構築して、「私的録音録画補償金」を削っていく前提でだけど。
早いとこそんなシステムを構築して、その使用料を取るビジネスモデルに転換した方がいいんじゃない? > 権利者団体

ダビング10無期延期に伴うコピーワンス運用規定変更の提案

予想通り?ダビング10が延期になった。
原因は、権利者団体が私的録音録画補償金の対象をiPod等にまで広げようとしたためである。
とりあえずiPodを対象から外しておけばメーカーも呑んだかもしれないのにねぇ(笑)
1か0かだなんてなんてデジタルな考え方だ(爆)
せっかく無期延期になったので、この際有用性が疑問なダビング10をどうこうするより、コピーワンスの運用方法を見直すべきだ。
その運用見直し案を勝手に提案したいと思う。
1.ムーブが確実に完了したのを確認してから元ソースを消すべし
コピーワンスの不満の多くは、ムーブの精度が低くやり直しがきかないことだ。
iLinkでのムーブは難しいかもしれないが、HDD内臓のブルーレイレコーダであれば、メディアのベリファイが完了してから消す事は可能なはずで、これだけでかなりの失敗を防げるはずだ。
2.書き換え可能メディアからの書き戻しを許すべし
コピーワンスの不満のもう一つは、新しいメディア(例えばブルーレイの次世代のメディア)が出てきた際に、コンテンツが移動できない事だ。
移動が終わったら消せばいいんだから、少なくとも書き換え可能メディアからのコピーワンスコンテンツのムーブは対応すべきだ。(一回記録メディアも、元メディアを読めなくする前提でムーブできればなお良し。)
3.SD解像度への劣化コピーはムーブ対象外とすべし
元々私的録音録画補償金は、デジタルだと品質がほとんど劣化せずにコピーできるからという前提で導入された。
ヤザワも怒っているように、DVDへのムーブは明らかな劣化コピーである。
にもかかわらず、私的録音録画補償金のかかったコピーできないメディアへのムーブしか許されていないというのは変だ。
元々の前提に沿うなら、SD解像度以下への劣化コピーはコピーフリーでかまわないはずだ。
そうすることで、録画したコンテンツの携帯電話や携帯プレイヤーでの視聴が簡便になるし、SDとはいえ、パソコンで自由にコンテンツが扱えれば、パソコン用テレビチューナ市場ももっと盛り上がるはずだ。
4.アナログ出力のコピーガードを廃止すべし
これは3に準ずる。
5.地デジはB-CAS無しで視聴できるようにすべし
元々、有料放送も含むBSデジタルの視聴管理をする前提のB-CASの仕組みは、無料放送前提の地上デジタルにはそぐわない。
今更仕様変更できないというなら、アナログテレビ向けの外付けワンセグチューナーを作れば良い。これなら5,000円でお釣りが出るかもしれない。
多分、政治的な決着でダビング10が運用されるようになると思うが、コピーワンスのままこれぐらいの検討はしてもらいたいな。

実はコピーワンスの諸悪の根源である放送業界(とメーカー)

ダビング10に乗じて、iPodやHDDレコーダーから私的録音録画補償金を徴収しようとする権利者団体だが、iPodは(直接ダビング10と関連が無いため)論外としても、今までビデオデッキに私的録音録画補償金がかかっていた関係上、HDDレコーダーからも徴収したいというのはわかる。
ただ、HDDレコーダーの主な利用目的がタイムシフト(視聴する時間をずらす)であり、それについては権利者に不利益を生じさせているとは考え辛いため、一律に私的録音録画補償金を徴収しようとするのは無理がある。
かといって、保存目的の録画とタイムシフトの録画を厳密に区別できないので、先の通り保存目的の先にあるメディアに対して、私的録音録画補償金をかけるのが筋であろう。
それに絞っての話であれば、個人的には特に異存は無い。(私的録音録画補償金の流れをもっと明らかにして欲しいという要望はあるが。)
いつの間にやら権利者対メーカー(消費者)の構図になってしまい、コピーワンスも権利者が提案したもののようにされてしまった事には、素直にご愁傷様と言っておこう。(まあ、普段の行いのせいでもあるんだけどね。)
さて、前述の通り諸悪の根源(もはや規格ですらない)である「コピーワンス」を作った当事者は実は権利者ではない。
権利者が望むからと、ある意味勝手に「コピーワンス」を作り上げたのは「放送業界」と「メーカー」である。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0711/06/news033_4.html
問題なのは叩きやすい「権利者」が表に出てきてしまったため、元凶である「放送業界」が隠れてしまったことだ。
論争に関わっている人たちは、そのへんのところをもう一度良く考えて欲しい。
ちなみに「放送業界」関係者は「コピーワンス」について、言うに事欠いて「放送は生で見るものです。アサクラサン」などと言う迷言を遺している。
要するに「放送業界」としては、放送は生で見るもので録画すらさせたくないらしい。
確かに、クイズ番組とお笑い芸人のバラエティしかないゴールデンタイムなぞ、録画するどころか見る価値があるかどうかすら怪しい。
そんなに自信があるのなら、全番組コピーネバーで放送すれば良いと思うのだが?(さすがにそんな度胸は無いと思うが、笑)
娯楽の増えた現在、表示装置としてのテレビがあれば特に困らないということを「放送業界」はもっと自覚すべきだろう。(行き着くとこまで行き着いて、業界再編となったとしても、それはそれで面白いが、笑)
話がそれてしまった。
結局一番無難なのは「コピーフリー」に戻した上で、録画に関わる「私的録音録画補償金」の徴収を飲む(もちろん、私的録音録画補償金の流れをもっと明らかにする事が前提だが。)案ではないかと思うのだがどうでしょう、ミナサン?

ダビング10 「権利者団体の頑固さ、なぜ?」(笑)

2008年6月2日からダビング10の運用開始という事だったが、事実上不可能となった。
権利者団体はメーカーのせいにしたいらしいが、どう見てもおかしいのは権利者団体の方だ。
簡単に言うと、BDメディアやiPodなどの音楽プレイヤーやHDDレコーダーを私的録音録画補償金の対象にする事を認めない限り、ダビング10の運用開始を許さないと権利者団体がごねている訳だが、「ダビング10と直接関係無い」iPodや、「一時的な蓄積装置であって保存メディアではない」HDDレコーダーまで対象にしている地点で意味不明だ。
どう考えても今回主張すべきは、BDメディア(ビデオ用)への私的録音録画補償金の適用だけだと思う。
ダビング10をだしに、本来かけるべきとは思えない機器にまで私的録音録画補償金を適用しようとする権利者団体と、早くまとめたいがために権利者寄りの提案を出した文化庁には不快感を表明しよう。
ちなみに、権利者団体の会見があったらしい。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080529/cf.htm
ダメだ…やっぱり何言ってるんだかさっぱり分からん(笑)

ウォークマンのバッテリーを交換してみた。

私が常に使用しているポータブルオーディオは、ネットワークウォークマン NW-A3000だ。
買うつもりは無かったのに、発売後に店頭で視聴して思わず即買いしてしまった(笑)
二年以上使っているためバッテリーの持ちも悪くなってきていたが、最近ラインアウトを多用(STAXのSR-001mk2との組み合わせで使うため)するようになって顕著になったため、交換することに決めた。
普通ならそろそろ新型をとなるのだろうが、ウォークマンの新型にはNW-A3000の容量を越えるものが無い(20GB)。
ちまちま曲を入れ替えてなんてやってられないのと、ライブラリをATRAC Advanced Losslessで構築してしまったため他機種に移るのも面倒ということで、このままでいくことに。
ネットで調べるとバッテリー代+工賃で6,000円強といったところ。
あまり時間をかけたくなかったので、直接ソニーのサービスステーションに持ち込んだ。
正味5日ぐらいで帰ってきたが、ネットで修理の進捗が確認できるのはなかなか便利だ。
サービスで外装を交換してくれるかと期待したが、さすがにそこまではしてくれないか(爆)