モグラBTLアンプの作成その2(アンバランス→バランス変換回路の作成)

BTLアンプは、2つのモノアンプに正相と逆相の信号を入力して1本のスピーカを駆動するように構成したもの。
ただ、正相と逆相の信号が必要となるので、アンバランス出力(通常のRCA端子)の機器をはそのままでは接続できない。
そこで、アンバランス→バランス変換回路を作り、アンバランス出力でモグラBTLアンプを使えるようにする。
気分的にはシンプルにトランスで変換したいところだが、良質なトランスは入手性と価格がネックなので、今回はバランスドライバICのSSM2142を使用する。
ただ内部回路はオペアンプなので、多少の色が付く可能性あり。
まあ、メインソースはDACのバランス出力なので、アンバランスについてはとりあえず使える程度でいいかな?
SSM2142を使うには、+-15V程度の電源が必要なので、まずは手持ちの部品で+-15Vの電源をでっちあげる。
これは、LM317とLM337を使った標準的な+-15Vの電源回路。
シンプルな電源回路
カーオーディオ用のでっかい電解を今回使ったので、非常にシンプル。
こっちはユニバーサル基板に組み上げたアンバランス→バランス変換回路。
アンバランス→バランス変換回路
SSM2142は良くできたICで、ほぼ周辺回路なしでアンバランス→バランスが行えるため、非常に部品点数が少ない。
コネクタを仮に繋いで動作チェック。
コネクタの仮付け
最初音が出なくて焦ったが、モグラBTLアンプの入力切り替えを忘れていただけだった(笑)
動作テスト
ということで無事アンバランス出力も、モグラBTLアンプで鳴らせるようになった。
ちょっと聴いたところそれほど色はついていない感じだが、サ行がちと耳につくかな?
しばらくエージングを続けてみるか。

モグラBTLアンプの作成

久々のモグラ基板ネタ。
しばらく寝かしたままになっていたモグラ基板×4枚を使って、BTLアンプを作成する。
寝かしていた理由は、丁度良いカッコいいケースが見つからなかったため(笑)
いい加減諦めて、タカチのUS型アルミブロンズケース(前の青銅モグラに使ったケースの大きいやつ)を奥澤で買ってきた。
4枚の黒モグラ基板
まずは、いつものごとく銅板を内側に貼り付ける。
いつもの銅板貼り付け
今回の作業で一番手間なのは、リアパネルのコネクタ用穴あけ。
バランス端子は、手持ちのリーマでは大きさが足りなく、さらにやすりで削る必要があってめんどい。
いっぱい穴が開いているのは、貧乏性のせい(笑)
大きな穴を空けるのは大変
スイッチでバランス入力とアンバランス入力を切り替え、バランス入力の場合はBTLアンプ、アンバランス入力の場合は4chアンプとして使えるようにする。
アンバランス→バランス変換は、アンプには内蔵せずに電子ボリューム兼セレクタに内蔵する予定。
う〜ん、せっかくだから入力カップリングコンデンサを変更しとくかな?
ということで、カップリングコンデンサをエルナーRBDに交換。
この前仕入れたエルナーRBD
本当はフィルムコンデンサが良いのだが、10μだと値段もサイズも張るのでとりあえず電解で。
こんな感じで出来上がり。
とりあえずケーシング
まだアンバランス→バランス変換を作っていないので、動作チェックは2chずつ。
さて次はアンバランス→バランス変換回路だな。

DAC検討その31 AK4390編

テスト後、まとまった時間が取れなかったので放置状態であったが、何とか時間を取ってケーシング。
まいど奥澤のアルミケース
穴あけで一番面倒だったのは、バランス端子の穴。
なぜバランス端子が必要かというとそこにバランス出力があるから(笑)
大穴のうえ、形状が独特なのでまずドリルで穴を開け、大きなリーマーでさらに拡大、後はチマチマと丸ヤスリで調整。
なかなか面倒なんです
その後、お約束の銅板をケースに貼り付け。
どちらかというと気分的なもの
バランス出力は、まずGNDのレジストを剥がし
いや、そのへんのGNDから取っても良いんですが
こんな感じで配線。
アンバランスも裏側から
あとは基板を取りつけ…と思ったら、スイッチやらコネクタやらのでっぱりが意外とあって、四苦八苦。
基板のスペーサの高さを調節したり、基板の取り付け位置を直したり(その都度ドリルで穴開けなおし…。)最終的には、ほとんど無理やりという状態でなんとか全基板をケース内に収めた。
無理矢理って素敵(笑)
おかげで、デジタル入力部とアナログ出力部がかなり近くなってしまっているので、あとで銅板でシールドしておかないと。
しかし、結構大きいケース買ったのになぁ(^^;)
全体の5分の3が電源部というのもまた異様(爆)
この後どう仕上げをしようか検討中。

DAC検討その30 AK4390編

一応再生可能な状態になったので試聴してみる。
DACの環境は、DAIはメモリーDAIを外してオンボードのCS8416を使用、SRC4192をバイパス(28Pソケットの4-23、5-25、6-24ピンにジャンパを飛ばした物を挿入)クロックは添付の24.576MHzの発振器を挿入。
アンプは自作?のモグラアンプ、ボリュームはCS3310使用の電子ボリューム、スピーカはDCU-C171PP使用の角形スパイラルといったところ。
ソースは、PCの非圧縮音源をPCM2704でUSB→S/PDIF変換したもので、ASIO出力をしていない。
さて試聴。

……
………
う〜ん、これは結構凄いかも…。
正直このソースで、ここまで生々しい高解像度な音が出てくるとは思わなかった。
ASIO出力ではないPCソースだとオリジナルより鮮鋭感に欠ける感じがあったのだが、それがかなり払拭された。
「シルクのショーツの上から撫でた時のような滑らかな触感」
がFN1242の音とすれば
「素肌に触れるか触れないかの距離で感じる柔らかな産毛の触感」
がAK4390の音である。(ぉぃぉぃ)
マジでエッジの毛羽立った感が感じられます。
メモリーDAIも使わない、エージングもまだまたといった状態でここまで聴かせるとは、恐るべしAK4390!!
後は、エージングが進んでうるさくならないことを祈る(^^;)
なお、文章中の表現は個人的な感覚ですので、あまり深く考えないように(爆)

DAC検討その29 AK4390編

NJM4580なら発振しないが、せっかく買ったオペアンプが勿体ないのでテコ入れ。
この基板は、オペアンプの電源端子の所にパスコンが入っていないので、鈴商で仕入れた0.1μFのPanasonicの積層フィルムコンデンサをパスコンとして入れてみる。
20個 600円なり
まずは、オペアンプ下のグランドラインのレジストを剥がす。
グランドラインといってもワンピースじゃないよ(笑)
とりあえず一ヶ所だけオペアンプの+電源端子とGND、−電源端子とGNDにパスコンを飛ばす。
ハンダ付けが汚いのは私の技術力不足なのでご容赦
OSコンと他のコンデンサをパラると音質的に芳しくないとの事だが、この際気にしない。
キット純正?のNJM2068と、ちょっと高性能のLME49720を秋月で仕入れてきたので、パスコンを入れていない方に挿して、発振するかついでに確認する。
庶民の味方 秋月電子
ちょっと期待しつつ電源オン………残念ながらパスコン有りでもLT1364は発振してしまった。
NJM2068とLME49720はパスコン無しでも発振せず、偉い偉い(笑)
さらに突っ込んでと思ったが、まだ一度も音出ししていないので、オペアンプを全部NJM2068にし、RCA端子を繋いで音出しテスト。
ごちゃごちゃなのはご愛敬
気になっていた、マスタークロックの48kHz系と44.1kHz系の切り替えも特に問題無いようだ。(CPLDに供給するクロックが切り替わるため。)
時間が遅くて音量を上げられないので、試聴はまた今度。