コピーワンス問題、さらに複雑化へ?

他社がまだニュースに挙げていないので、正直いつもの日経の先走りであって欲しいのだが、地デジのコピー制御方式見直しが、結局「回数限定で1世代のみコピー可」に概ね決まりそうだという記事が、日経エレクトロニクスに上がっている。
以前、大幅なファームウェアの書き換えが必要なので現実的な案でないと書いたが、それに決まりそうだというのだ。
あと5年足らずでアナログ放送が停止されるというのに、大きな混乱をきたす方式を選んで間に合うのだろうか?
今だアナログ専用のTVやレコーダが売られている現状、デジタルハイビジョン放送の受信のめどが立たず冷え切ったパソコンのTVキャプチャ市場、思うほど伸びないデジタルチューナーの普及率、そこへきて『既に録画機を購入済みの視聴者に買い替えを促す結果になっても仕方がない』(要するに、消費者が高い金を出してせっかく買ったデジタルチューナを、さらに買い換える状況に陥っても仕方ない)などとは、言語道断、消費者無視も甚だしい。
こんなんで、アナログ停波までに視聴環境の切り替えが間に合う訳が無い。
調整に入った総務省も何をしているんだか?
地デジ推進に、メーカーと放送局等に無理強いをしたから、あまり強く言えないのか?
どのみち消費者(国民)にもかなり無理強いを強いているのだから、ここで「コピーフリーで行け!!」と放送局等に無理強いすれば良い話では無いか?(それがお役所だろう?)
いい加減辟易してきたが、どうにか消費者が、そういうやからに鉄槌を下す手段は無いものだろうか?
皆でお金を出し合って、全てコピーフリーで放送する『市民(県民?)放送局』でも作るしかないのか?…ってNHKがあるじゃないか!!
公共放送であるNHKが、BS・地デジ問わず、全てコピーフリーで良質なコンテンツを放送する。
放送した番組は(過去の番組も)すぐにライブラリ化し、インターネットでオンデマンドで視聴できるようにする。(しかも無料で。)う〜ん、これぞ公共放送の鏡(笑)
冗談抜きでそこまでやってくれるなら、NHKの視聴料は据え置いたままで、法律で強制徴収してくれてもいいよ。ホント。
他に妙案がある人がいたら、教えてくださいませ。(訴訟でも起こすか、政治家に圧力をかけるかしないとならないのかな?)

理不尽と思う携帯の値段 裏技?編

機種変更時の携帯の値段が、長期利用者にとって理不尽であると思うものの、ゴネたところで値引いてくれない以上現在のルールに従うしか無い。
ところが世の中うまくできているもので、ある手段で機種変更を安く上げる事ができる。
白ロムの携帯を持ち込んで、機種変更をしてもらう方法だ。
いまさら言うことではないかもしれないが、知らない人のために簡単に説明すると、解約や機種変更で不要になった携帯を持ち込んで、その携帯に機種変更してもらうことが可能なのだ。
ある意味中古なのだが、新規で契約して即解約、手元に残った携帯をオークション等に出品するという事を生業としている者達がいるため、ほぼ新品の最新携帯が手に入る。
あとはそれをショップに持ち込んで、機種変更をしてもらうだけだ。
これだと、白ロム携帯代+機種変更手数料で機種変更ができ、プレミア付きの携帯でなければ、まともに機種変更するよりは安価になる。
もっと安く上げるには?
そう、自分で同じ事をすれば良い。
キャリア間の競争が激しいため、最新機種であっても、新規契約なら1円とかにすぐなってしまう。(機種変更価格が3万円で据え置きなのにである。)
一般的に一人で2回線ぐらいは契約可能なので、1円携帯を新規契約し、短期で解約、その携帯に機種変更すれば、一月分の利用料を払ったところで1万円以上浮く勘定になる。
注意点は、契約時に長期割引契約サービスに加入しないことだ。(auだと年割とかMy割等、たぶんしつこく勧めてくると思うが。)その手のサービスは、途中解約だと解約手数料を余分に請求される事が多い。
あともう一点、あまり短期の契約・解約を繰り返すと、ブラックリストに載せられて新規契約ができなくなる場合がある。
まあ、2年で機種変更する前提なら、何ら問題無いだろうが。
短期解約はちょっと気が引けるという人は、家族を利用するのも手だ。
auだと、13ヶ月を過ぎれば機種変更の値引率はほとんど変わらないので、家族の誰かが最新機種に機種変更し、お下がりの携帯に機種変更するという事を繰り返すのだ。
よほどハードな使い方をしなければ、1年程度ではそれほど傷まないし、一番ヘタるバッテリーも、家族で使っていれば新品のバッテリーを買えるぐらいのポイントはすぐ貯まる。
機種変更の場合、型遅れでも1万を割る事はまれなので、1台+αの価格で二人が機種変更できるなら、安い物ではないかと思う。(常に一人はお下がりになってしまうが、笑)

Apple TV発売

AV Watchの「Apple TV」の記事
要するに、iTunesと連携して動作する(iTunesと連携しないと使えない)ネットワークメディアプレイヤーである。
TVへの出力は、HDMIとコンポーネントのみという割り切った仕様(SD出力を付けるとコピー制御が面倒だから?)で、対応するビデオフォーマットもMPEG4のみ。まさにvPod(VideoPod)である。
iTunesで、映画などの配信が本格的に始まれば結構面白いものに育つ可能性はあるが、現地点では宝?の持ち腐れである。
本格配信するには、またコンテンツホルダーとひと悶着あるだろうしね。(いいかげん、日本のコンテンツホルダーもユーザーニーズを理解すべきだ。レンタルDVDより高い値段設定じゃ誰も買わんよ。)
ちなみに、手持ちの動画ファイルを見るためにMPEG4に変換しなければならない点で、Windowsユーザーには敷居が高い。(せめてMPEG2ぐらい再生できても良かったんじゃないかと思う。)
まあ、Mac+iPodとセットで持っている人はそんなこと気にしないんだろうけど(^^;)
記事中では『価格も36,800円と機能を考えるとかなり安価だ。』となっているが、安いか???
期待なのか太鼓持ちなのか知らないが、ネット系のPCニュース等では好意的な記事が多いが、正直機能の割に高いよコレ。
という事で、私が使っているネットワークメディアプレイヤーはコレ。
MOVIE COWBOY
MOVIE COWBOY(なぜにカウボーイ?)と言って、ハードディスクをユーザーが内蔵する必要があるが、実は内蔵しなくても使える。
その場合、ネットワーク先のPCの共有フォルダまたは、MOVIE COWBOYのUSB端子に繋いだ外付けハードディスク等のコンテンツを再生することになる。
一応PCから、ネットワーク経由で内蔵ハードディスクにコンテンツを転送することもできるが、NDASドライバの導入やらがあって正直面倒だ。
USBの外付けハードディスクにPCからコンテンツをコピーし、MOVIE COWBOYに繋ぎ変えたほうが手っ取り早い。
対応フォーマットが多いのもMOVIE COWBOYの魅力であるが、購入の後押しになったのは、1920x1080iのMPEG2ファイルが再生できる事。
某キャプチャカードでキャプチャしたコンテンツを、1920(1440)x1080iのMPEG2ファイルに変換して保存しているので、それをそのままTV(場合によってはプロジェクターで)で見れるというのは、非常にありがたい。
ちなみに値段は、2万円強といったところ。これでもApple TVは安い?

理不尽と思う携帯の値段

携帯が大分傷んできたので、MEDIA SKINが出たタイミングで、機種変更をしようかと携帯ショップに出かけた。
折り畳みが嫌なので、選択肢はMEDIA SKINか、W52Tぐらい。(正直ワンセグはいらないのだが、選択肢が少ないので仕方が無い。)
で値段を調べてみると約3万円…高い。W-ZERO3[es]に3万円ならともかく、メインが電話とメールの携帯にその金額を出すのは躊躇してしまう。
もちろん、販売奨励金込みで3万円であり、実際の価格はもっと高いのは承知している。
腹が立つのは、
1.いろいろな機能を付けて携帯の単価を上げている
2.高機能な割に遊ぶのには制限が多い
3.長期利用ユーザーへの優遇が少ない
事。
1.の機能であるが、私が欲しいのは最低限
・電話
・メール
・アプリケーションプラットホーム
であり、あれば便利なのが、
・フルブラウザ
・汎用ファイル再生可能なメディアプレイヤー
別に無くてもいいよというのが、
・カメラ
・その他機能
である。顧客アピールは解るが、もう少し基本機能に絞ったタイプの選択肢を増やして欲しいところである。(当然値段は下げて欲しい。)
2.の高機能化であるが、基本機能が損なわなければ(異様に重くなる・待ち受け時間が短くなるとか)付いていてもかまわない。
ただ、その機能を(タダで)有効活用しようとすると制限にぶち当たる機種が多い。
例えば、自分の作った着うたを待ち受けに使えないとか、動画の録画再生機能があるにもかかわらず、自分の作った動画(TVを録画したもの等)を再生できないとか。SIMロックなんかもそうだ。
携帯に動画再生機能があるのに、自前で作った動画が再生できないから、別にポータブルの動画プレイヤーを持って歩くなんてバカバカしい限りだ。(実際そうしなきゃならない事の方が多い。)
もしくは、何でもかんでもパケット代を使ってダウンロード(購入)しなければならないなんて、いくら金があっても足りない。
3.の長期利用者ユーザーへの優遇であるが、ここの文中に不公平感について書かれている。
要約すると、『長期利用者は機種変更時に価格重視で安い機種を選ぶ人が多い。販売奨励金が上乗せされている安い機種を買っているのだから、十分販売奨励金のメリットを享受しているのではないか?』となると思う。
確かに千差万別の考え方があるが、私はその解釈はちと違うと思う。
長期利用者も最新機種を使いたいが、長期利用者の優遇措置が少ないため、価格の折り合いが付かないのだ。
だから、必用十分な機能を持った、価格の安い旧機種を買う率が高いのだと思う。
例えばauの場合、最新型の機種変の価格は、
13ヶ月未満で60,000円
13ヶ月〜24ヶ月未満で30,000円
24ヶ月以上で29,000円
ぐらいである。
24ヶ月以上の利用者は、13ヶ月の利用者に比べて1,000円ぐらいしか安く買えないのだ。
携帯の月々の電話料金のうち、販売促進金に充当されるであろう金額は月額約1,500円、それを12ヶ月=18,000円余分に払っているのに、その差は1,000円?
せめて半分の9,000円ぐらい余計に値引きしてくれれば、選択肢も増えるのに…。
それどころか、機種変ではなく新規だと、その価格の携帯が1円という価格になっている…これでは差別と思われても仕方ないのではないか?
ちと熱くなって話が逸れたかもしれない。
別に販売奨励金を廃止しろとは言っていない。長期利用者への優遇措置をもっと携帯会社は考えて欲しいのだ。

コピーワンス議論平行線のまま

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070309/soumu.htm
相変わらず、結論が出ない議論である。
著作権の70年化(ミッキーマウス法)とか、制限を加える方向(甘い汁を長く吸える方向)にはろくに議論せずに海外(アメリカ)に右へ倣えしようとするのに、唯一日本でしか行われていないコピーワンスの撤廃には難色を示すコンテンツホルダー(放送局等)にはもううんざりである。
ここで声を大にして言いたい。ユーザーが求めているのはコピーフリーである。
劣化コピーですらろくに許されない、使い勝手の悪いものを誰が求めているというのだろう?
まあ、EPN運用でと言い続けているメーカー側にも芸が無いと言いたいが…。(どこかコピーワンスフラグ無視しちゃう不具合のある低価格ハイビジョンレコーダ出しちゃいなよ。大ヒットして、地デジ移行もハイビジョンレコーダの普及もスムースになるよ、きっと。笑)
百歩譲ってEPN運用だとしても、コンテンツホルダーからの風当たりは強い。
EPN運用では孫コピーが可能なのが問題とか、映画会社(ハリウッド)の理解が得られないとかいろいろ言っているが、既にデジタル化されEPN運用されているアメリカで、海賊版が激増したとか、映画の放送が困難になったとかいう話をとんと聞かないのに何が問題なのであろうか?
大体無料放送でTV放映する映画は、ほとんどが元は取った(大作として金をかけた割に、売り上げ不振で元が取れていない映画もあるだろうが、笑)か、次回作のプロモーション代わりであり、コピーされるのはある程度織り込み済みであろう。
それに、違法行為を商売にしようとする連中相手には、どんな対策をしても徒労に終わる可能性が高い。
映画館にビデオカメラを持ち込んで録画し、DVD化して売るような連中に、コピー制御が何の意味を持つ?
大体、手元にあるコンテンツを変にもったいぶるからコピーが横行するんだよ。
完璧なコピー制御をしたら、違法コピー等に手を出している人が買わざるを得ないから、売上が伸びる?
伸びる訳は無いよ、元々タダなら貰うっていう人は金を出すならいらないって人だし、違法コピー品を買う人も、DVDが適正な価格(ユーザーが納得できる価格)でないと判断したから手を出したんであって、やはり高かったら買わない。
良いものは高くても売れるし、悪いものも安ければそれなりに売れる。これは市場原理だし、それを無視して全て高い値段で売ろうというのは無理がある。
自分達が思っているほど、所有しているコンテンツの資産価値が高くないというのを、コンテンツホルダー(特に日本の)は認識すべきだと思う。(認めたくないのかもしれないが、笑)